宗教科教育法II

神学部

THE68600

コース情報

担当教員: 松村 康平

単位数: 2

年度: 2024

学期: 秋学期

曜限: 金2

形式: 対面授業

レベル: 200

アクティブラーニング: あり

他学部履修:

評価方法

出席状況

10%

授業参加

25%

リアクションペーパー

25%

レポート

40%

詳細情報

概要

現代社会において,特に学校において「宗教」を教えることは何を意味するのだろうか。また,教員はどのように生徒に対して「宗教」を教えればよいのだろうか。現代社会における学校教育の中で「宗教」という科目を教える際,教員はどのようにキリスト教に基礎付けられて応答することができるのだろうか。本授業では,宗教科教育を通してキリスト教系学校は現代社会に対してどのように応答することができるのかという問いを念頭に置き,共有しつつ,各受講者が「宗教」を教える際に必要とされる知識と方法論を探究し,生徒と向き合う姿勢と授業の実践力を身につけることを目指す。そのために主に以下の事柄を扱う。①現代社会における「宗教科」の性格と役割を検討すること。②キリスト教の中核的な概念である「回心(conversion)」に着目しつつ,宗教科教育のヴィジョンを検討すること。③授業の構成の仕方と方法論を検討すること。④模擬授業を実施すること。 ※受講者数の必要に応じて模擬授業の回数等を調整する場合がある。

目標

本授業の目標は以下の2点である。 ①現代社会におけるカトリック学校と,そこで実施される宗教科教育の位置づけと特性を理解すること。 ②宗教科教育の方法論を実践的レベルにおいて担当することができる方法論を身につけること。

授業外の学習

予習:配布する資料等に目を通すこと。 復習:各授業での振り返りを行い,リアクションペーパー等課題としてまとめ提出すること。

所要時間: 予習・復習190分以上

スケジュール

  1. イントロダクション/「宗教科」の教員の位置づけ
  2. 「宗教科」の性格と役割の検討1 現代社会のコンテクストと宗教
  3. 「宗教科」の性格と役割の検討2 宗教科教育の類型とアプローチの方法
  4. 宗教科教育の目的と方法1 「回心(conversion)」と対話
  5. 宗教科教育の目的と方法2 「すべてのもののうちに神を見出す(Finding God in All things)」という視点
  6. 「聖書」へのアプローチの方法の検討1 テーマ設定とテクスト・資料の扱い方
  7. 「聖書」へのアプローチの方法の検討2 授業の構成と方法
  8. 宗教科教育における多様なアプローチの可能性の検討1 テーマ設定とテクスト・資料の扱い方
  9. 宗教科教育における多様なアプローチの可能性の検討2 授業の構成と方法
  10. 模擬授業1
  11. 模擬授業2
  12. 模擬授業3
  13. 模擬授業4
  14. 総括

教科書

授業内において適宜を配布する。

  • 『聖書』

    出版社: 日本聖書協会

参考書

授業内において適宜紹介する。

  • 『イエズス会教育の特徴』

    著者: 梶山義夫監訳 / イエズス会中等教育推進委員会編

    出版社: ドンボスコ社・2013年

  • 『世俗の時代』上・下巻

    著者: チャールズ・テイラー

    出版社: 名古屋大学出版会

  • 『イエズス会教育の歴史と対話 キリシタン時代から現代に至る挑戦』

    著者: 桑原直己 / 島村絵里子編

    出版社: 知泉書館・2021年

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