終末論
神学部
THE64300
コース情報
担当教員: 光延 一郎
単位数: 2
年度: 2024
学期: 春学期
曜限: 月2
形式: 対面授業
レベル: 300
アクティブラーニング: あり
他学部履修: 可
評価方法
出席状況
42%
レポート
58%
その他
★出席確認は,毎回の授業内容についてリアクションを提出すること。一回3点×14回=42点満点。 ★期末レポートは,授業を通してつかんだ「キリスト教における終末論とはなにか?」をまとめる。58点満点。
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詳細情報
概要
伝統的な科目である終末論は,今日,迷信的な終末予言や輪廻転生が話題となったり,また死が人々の切実な関心となることで,新たな現代的関心をひき起こしている。終末について思いめぐらすことは,人生の最終的な意義への問いともつながり,宗教的世界観の核心をなす事柄だとも言えよう。そうしたことを念頭におきながら,キリスト教的希望のあり処を探りたい。発表などによるクラスへの積極参加が求められる。
目標
授業で扱った諸問題を自分なりに深め,結局キリスト教的な「終末論」とは何なのか,またそれが自分にとって何を意味するのかについて考察する。
授業外の学習
Moodleにリンクされている文献,サイト,動画などを参考にしながら,リアクションペーパー,レポートを書くこと。
所要時間: 190分
スケジュール
- 現代人の終末意識と終末論が含む諸問題①:カルト宗教と破滅的終末論
- 現代人の終末意識と終末論が含む諸問題②:カルト的終末論の具体例ーオウム真理教
- 現代人の終末意識と終末論が含む諸問題③:キリスト教的終末論の特徴は何か?
- 旧約聖書の終末論①:預言者の終末論
- 旧約聖書の終末論②:黙示文学の終末論
- 新約聖書の終末論①:イエス・キリストの「神の国」のメッセージ
- 新約聖書の終末論②:復活以後の終末論(パウロ,ヨハネ,ヨハネの黙示録など)
- 教義史における終末論の展開①:「千年王国説」とユートピア思想
- 教義史における終末論の展開②:「公審判」と「私審判」
- ~20世紀のプロテスタント神学の終末論
- 現代カトリック神学における終末論
- 死のキリスト教的な理解①:岸本英夫の「生命飢餓感」,仏教の死生観
- 死のキリスト教的な理解②:カール・ラーナーの「死の神学」
- 完成への途上における出来事(天国・煉獄・地獄)
教科書
光延一郎『神学的人間論入門―神の恵みと人間のまこと』(教友社2010)を入手しておいてください。。その他,授業時にプリント配布。
終末を生きる
著者: 上智大学キリスト教文化研究所編
出版社: リトン
参考書
書籍情報はありません。