キリスト教ラテン語

神学部

THE60000

コース情報

担当教員: 芝元 航平

単位数: 2

年度: 2024

学期: 春学期

曜限: 月4

形式: 対面授業

レベル: 300

アクティブラーニング: あり

他学部履修:

評価方法

授業参加

60%

小テスト等

40%

詳細情報

概要

ラテン語は古代ローマ人の言葉であるが,中世および近世ヨーロッパでは学問の共通語として用いられ,カトリック教会の公用語であった。第2バチカン公会議以前は,ミサもすべてラテン語で行われていたのであり,現在でもカトリック教会の公用語として重要な文書はラテン語が正文となっている。また,英語などの近代語においても重要な神学用語はラテン語の表記がそのまま用いられることが多い。本講義では,このようなカトリック教会(あるいはプロテスタント教会も含めた西方教会)の伝統とは切っても切れないラテン語の基本を身につけることを目的とする。基本的には,テキストの解説と問題演習を中心に行っていくが,解説の際には,「主の祈り」,「アヴェ・マリアの祈り」,「栄唱」,「使徒信条」などのラテン語文も用いることで,授業を通してこれらの日常的な祈り・信条のラテン語に親しむことを目指したい。また,学期の終わりには,ウルガタ訳聖書の一節を読むことに挑戦したい。

目標

ラテン語文法の基本を理解し,習得する(第1~3名詞の変化は完全に覚える)。主の祈り,アヴェ・マリアの祈り,栄唱,使徒信条のラテン語を理解して親しむ(主の祈りは覚える)。ウルガタ訳聖書を読んでみる。

授業外の学習

次回授業の演習問題の予習(単語調べ,文法解析,和訳)と復習は必須である。主の祈り,アヴェ・マリアの祈り,栄唱,使徒信条のラテン語を日々音読する(できれば暗唱する)。また,名詞や動詞の変化を覚える努力をする(小テストをします)。

所要時間: 190分

スケジュール

  1. イントロダクション,ラテン語の発音など
  2. 第1章問題演習:動詞の直接法現在能動相
  3. 第2章問題演習:第1変化名詞,第2変化名詞
  4. 第3章問題演習:第1・第2変化形容詞
  5. 第4章問題演習:動詞の未完了過去,第3変化名詞
  6. 第5章問題演習:動詞の完了,第3変化形容詞
  7. 第6章問題演習:指示代名詞,受動文
  8. 第7章問題演習:疑問代名詞・形容詞,関係代名詞,第4変化名詞,第5変化名詞
  9. 第8章問題演習:目的分詞,動詞の基本形,完了受動分詞,命令法
  10. 第9章問題演習:形容詞・副詞の比較
  11. 第10章問題演習:分詞,接合分詞,絶対的奪格
  12. 第11章,第12章問題演習:動名詞,動形容詞
  13. ウルガタ訳聖書講読
  14. ウルガタ訳聖書講読の続きと最後のまとめ

教科書

受講者はテキストを入手すること。

  • 標準ラテン文法

    著者: 中山恒夫

    出版社: 白水社,1987年

参考書

書籍情報はありません。

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