宗教学
神学部
THE51030
コース情報
担当教員: 角田 佑一
単位数: 2
年度: 2024
学期: 秋学期
曜限: 月4
形式: 対面授業
レベル: 200
アクティブラーニング: あり
他学部履修: 可
評価方法
出席状況
リアクションペーパー
定期試験
定期試験期間中
その他
評価は総合評価を基本とし,受講者数や授業進捗度等に鑑みて,評価割合等を適宜,調整,変更する。出席を毎回確認し,欠席が4回を超えた場合は成績評価の対象としない。
詳細情報
概要
宗教学は基本的にあらゆる宗教現象を研究する学問です。ただ宗教学の研究には,さまざまな方法があり,その方法にしたがって多様な分野(比較宗教学,宗教社会学,宗教心理学,宗教現象学など)が広がり,その研究の営みはとても豊かです。まず,この授業では,宗教学の研究対象,諸分野,歴史を見ていきます。そのうえで,近代宗教学からさまざまな影響を受けた日本の国文学者,民俗学者である折口信夫の思想を紹介します。さらに神学部の授業であるので,キリスト教とも比較しながら,授業を進めていきます。
目標
第一に宗教学の本質,分野,歴史を理解することを目指します。 第二に近代宗教学の諸概念を用いて,自らの学問を深めた折口信夫の思想を学びながら,古代の日本人における神と人間のつながり,鎮魂,死生観の構造を,キリスト教とも比較しながら解明することを目指します。
授業外の学習
予習:参考書を読み,授業をより深く理解することを目指してください。 復習:授業の資料やノートを見ながら,授業の内容を振り返り,リアクション・ペーパーを書いてください。
所要時間: 190分
スケジュール
- (以下については,授業の進捗状況等を考慮し,適宜,変更や調整を加える)。 宗教学とは何か:宗教現象を研究するさまざまな方法。神学(宗学)との違い。
- 近代宗教学の勃興(マックス・ミュラー,タイラー,フレーザー)
- 宗教社会学①(マックス・ヴェーバー,デュルケム)
- 宗教社会学②(宗教社会学と人類学,アメリカ宗教社会学)
- 宗教心理学①(ジェイムズ,フロイト)
- 宗教心理学②(ユング)
- 宗教現象学①(ルドルフ・オットー,マックス・シェーラー)
- 宗教現象学②(ペッタツォーニ,ファン・デル・レーウ,エリアーデ)
- 折口信夫の思想①:まれびと論
- 折口信夫の思想②:日本の芸能の発生
- 折口信夫の思想③:鎮魂論
- 折口信夫の思想④:みこともち論
- 折口信夫の思想⑤:まつりの発生
- 折口信夫の思想⑥:神の嫁・水の女
教科書
授業で必要な資料はMoodle上で配布します。
参考書
棚次正和・山中弘(編著) 『宗教学入門』 ミネルヴァ書房 2005年
『宗教学の名著 30』(ちくま新書)
著者: 島薗進
出版社: 筑摩書房 2008年
『新版 折口信夫全集』(全37巻+別巻3巻)
著者: 折口信夫
出版社: 中央公論社 1995-2002年
『死者の書 上』,『死者の書 下』
著者: 折口信夫(原作)・近藤ようこ
出版社: KADOKAWA 2015-2016年