キリスト教文学倫理思想
神学部
THE50770
コース情報
担当教員: 片山 はるひ
単位数: 2
年度: 2024
学期: 秋学期
曜限: 火4
形式: 対面授業
レベル: 300
アクティブラーニング: あり
他学部履修: 可
評価方法
出席状況
20%
リアクションペーパー
30%
レポート
50%
その他
出席,リアクションペーパー,レポート,総合評価 ・リアクションペーパーは,成績評価の対象になる。オンラインでの授業のため,授業についての詳しい説明は随時Moodleを参照すること。リアクションペーパーとレポートはすべてPDFでmoodleに提出すること。
0%
詳細情報
概要
近年特に,人間学の分野における「物語の知」の重要性が指摘されている。本講義では,文学作品を題材として用い,倫理学の根本問題である「愛」と「自由」について思索を深める。テキストとして,『神は愛』と『はてしない物語』を用い考察をおこなう。ディスカッションの機会を設け,自らの考察を演習形式で発表し深めてゆく。 授業は基本的に対面授業で行う。やむを得ない状況によりオンライン授業になった場合の詳細は各回の授業の前にmoodleを参照すること。zoomID,添付資料などはmoodleに記載・提示する。
目標
文学分析の方法を学び,倫理学の基礎となる「自由」についての理解を深める。
授業外の学習
予習として,毎回1時間程度の読書の時間が必要。
所要時間: 190分
スケジュール
- イントロダクション:物語と人間
- ことばと人間:異化と自動化
- 『愛するということ』:愛の理論
- 『愛するということ』:愛の実践
- 『神は愛』;エロースとアガペー
- 『神は愛』:聖書における愛
- 『神は愛』:愛のわざ(カリタス)
- ディスカッション 1
- 『はてしない物語』上 1/想像力の物語
- 『はてしない物語』上 2 虚無と虚偽
- 『はてしない物語』下 1 聖書との比較
- 『はてしない物語』下 2 愛と自由
- ディスカッション 2
- 「神話」としての聖書と『物語」
教科書
下記の文学作品をテキストとして用いる。紀伊國屋書店に教科書は注文済みのため,授業前に注文し,入手しておくこと。聖書以外は,電子書籍は認めない。
E・フロム
著者: 愛するということ
出版社: 紀伊国屋書店
神は愛
著者: ベネディクト十六世
出版社: カトリック中央協議会
はてしない物語 上・下
著者: M・エンデ
出版社: 岩波少年文庫
参考書
新しい文学のために
著者: 大江健三郎
出版社: 岩波新書