倫理と霊性
神学部
THE50530
コース情報
担当教員: 片山 はるひ
単位数: 2
年度: 2024
学期: 秋学期
曜限: 火2
形式: 対面授業
レベル: 200
アクティブラーニング: あり
他学部履修: 可
評価方法
出席状況
20%
授業参加
10%
リアクションペーパー
20%
レポート
50%
その他
・4回以上の無断欠席があると,レポートの提出資格を失う。 ・20分以上の遅刻は,欠席とみなされる。
0%
詳細情報
概要
現代のキリスト教において,倫理と霊性を切り離すことは不可能であり,その統合により,自らの「生き方」を構築するための基盤を考察することが本講義の目的である。 前半は,人間の宗教性,生きる意味の問題を中心に据え,フランクル,神谷美恵子などの著作に学ぶ。後半は霊性における「祈り」を中心に学ぶ。キリスト教の祈りの基本を見につけるため,授業内で,祈りの演習も取り入れる。 演習形式で行うため,積極的な授業態度が要求される。
目標
霊性の著作を学び,考察すること及び「祈り」の実践を通して,キリスト教の「霊性」についての総合的な理解を深める。
授業外の学習
予習として,毎回1時間程度の読書の時間が必要。
所要時間: 190分以上
スケジュール
- イントロダクション 現代における倫理と霊性
- 人間の自由ー『夜と霧』(1)
- 生きる意味ー『夜と霧』(2)
- 無意識の宗教性ー『夜と霧』(3)
- 生きがいとしての宗教ー『生きがいについて』(1)
- キリスト教的苦しみの意味ー「サルヴィフィチ・ドローリス」より
- ディスカッション ブックレポート提出
- 現代と霊性 テゼ共同体の祈り
- 霊性とは? イントロダクション
- 神の現存 祈りの実践 (1)
- 祈りと信仰 祈りの実践 (2)
- 祈りと聖霊 祈りの実践 (3)
- ディスカッション 期末レポート提出
- 祈りと希望 祈りの実践 (4)
- 授業で呈示された課題について,参考図書を読んで,個人研究を行う。
教科書
以下のテキストを授業前には注文しておくこと。
夜と霧
著者: V.フランクル
出版社: みすず書房
R.ドグレール,J.ギシャール
著者: 神と親しく生きる いのりの道
出版社: 聖母文庫,聖母の騎士社
カトリック教会のカテキズム <授業中は,プリントでテキスト配布の予定>
著者: 訳・監修 日本カトリック司教協議会教理委員会
出版社: カトリック中央協議会
参考書
生きがいについて
著者: 神谷美恵子
出版社: みすず書房
イエスの渇きー小さきテレーズとマザー・テレサ
著者: ジャック・ゴティエ
出版社: 女子パウロ会