パストラル・ケア

神学部

THE50500

コース情報

担当教員: 武田 なほみ

単位数: 2

年度: 2024

学期: 春学期

曜限: 木1

形式: 対面授業

レベル: 300

アクティブラーニング: あり

他学部履修:

評価方法

出席状況

10%

授業参加

10%

リアクションペーパー

20%

レポート

60%

詳細情報

概要

人間とケア,生涯の歩みと課題などの人間学的な知見と思索をおさえた上で,キリスト教会およびキリスト者に求められる「魂への配慮」を考える。本講義では特に,①パストラル・ケアの神学的基礎を学ぶと同時に,②私たち自身の他者や世界とのかかわり方,神とのかかわり方に対する気づきを高め,③キリスト教信仰及び人間観に基づく援助的なかかわりの基礎を学ぶことを目指したい。将来,教会や学校で奉仕することを考える学生を主な対象とする。

目標

①キリスト教における人間観とパストラルケアの関係を自らの言葉で論述する。 ②自らが他者や世界とどのようにかかわっているか,意識化する。 ③援助的なかかわりの基礎を学ぶ。 ④教会の秘跡と「魂への配慮」について,その聖書的基礎,教会の歴史と実践,現代の課題について論述する。

授業外の学習

・課題文献を読み,要点や疑問点を整理する(90分) ・リアクションペーパーを作成する。講義内に示される小課題に取り組む(40分) ・ノートや資料を用いて講義内容を確認する。講義で紹介される文献を読んで理解を深める(60分)

所要時間: 190分

スケジュール

  1. 導入,実践神学とパストラルケア
  2. ケアについて考える(人間とかかわり,応答性)
  3. キリスト教と人間理解 (spiritualityをどのように理解するか)
  4. ケアと人間(課題文献を通しての学びに基づくディスカッション)
  5. パストラルケアの神学的基礎① (聖書と「魂への配慮」~イエスの姿)
  6. パストラルケアの神学的基礎② (H.ナウエン『傷ついた癒し人』,癒しと救い)
  7. イエスの姿とケア的かかわり(復習とディスカッション), 援助者に求められるもの①(私たち自身のかかわり方)
  8. 援助者に求められるもの②(聴くこと,ともにいること)
  9. 秘跡と「魂への配慮」①(ライフサイクルと秘跡,求道と入信)
  10. 秘跡と「魂への配慮」②(ともにする食事,ゆるしと和解)
  11. 秘跡と「魂への配慮」③(結婚,家庭と司牧ケア)
  12. 秘跡と「魂への配慮」④(病の神学,病者の塗油と司牧ケア)
  13. 悲嘆と司牧ケア,キリスト教と希望
  14. ふりかえりとまとめのディスカッション(レポート提出日,各自のレポートに基づく分かちあいとディスカッション)

教科書

課題文献および参考文献については授業内で案内します

    参考書

    下記の他,授業内に紹介

    • 愛とケアの人間学

      著者: 長島正・長島世津子

      出版社: 丸善出版,2011年

    • 傷ついた癒し人――苦悩する現代社会と牧会者

      著者: H.ナウエン

      出版社: 日本キリスト教団出版局,2001年

    © 2025 上智非公式シラバス. All rights reserved.