キリスト教の美術I
神学部
THE50230
コース情報
担当教員: 保坂 ひろみ
単位数: 2
年度: 2024
学期: 春学期
曜限: 火3
形式: 対面授業
レベル: 200
アクティブラーニング: なし
他学部履修: 可
評価方法
出席状況
10%
リアクションペーパー
30%
レポート
60%
その他
全講義の3分の2以上出席したもののみ,学期末の「レポート」を提出することができる。出席カードとムードル上のリアクションペーパーの提出で出席とします。
0%
詳細情報
概要
本講義の目的は,「日本人が日本人のために制作したキリスト教美術作品」の作品研究を通じて日本におけるインカルチュレーションのありようの一端を探ることにある。講義では,和田三造作『画伝イエスキリスト』を取り上げ,図像学的分析を通じて作品の独自性とその意義を考察する。
目標
日本におけるキリスト教美術の主要作品について,作家,制作背景,作品の宗教性と意義について理解し,まとめることができること。美術作品の研究方法(図像分析,様式分析)を理解し,自分の言葉で作品比較を行うことができること。
授業外の学習
講義内で指示した書籍についてはできるかぎり参照すること。
所要時間: 190分
スケジュール
- イントロダクション 和田三造『画伝イエスキリスト』:作品概要
- 和田三造『画伝イエスキリスト』:作家と制作背景
- 西欧キリスト教美術との図像学的比較①お告げ図を中心に
- 西欧キリスト教美術との図像学的比較③降誕図を中心に
- 西欧キリスト教美術との図像学的比較③公生涯を中心に
- イエス伝図像サイクルの分析①朝日版との比較
- イエス伝図像サイクルの分析②表現の多様性
- 和田三造『画伝イエスキリスト』の独自性①受難伝を中心に
- 和田三造『画伝イエスキリスト』の独自性②受難伝を中心に
- 和田三造『画伝イエスキリスト』の独自性③受難伝を中心に
- 和田三造『画伝イエスキリスト』の独自性④復活と昇天を中心に
- 和田三造『画伝イエスキリスト』の独自性⑤日本のキリスト教美術について
- キリスト教と美術①
- キリスト教と美術②
教科書
特になし(Moodle上にプリントを掲載します)
参考書
授業内で指示する。
和田三造 イエス・キリスト画伝
著者: 加藤信朗監修
出版社: 知泉書館・2009年