諸宗教の神学

神学部

THE50160

コース情報

担当教員: 角田 佑一

単位数: 2

年度: 2024

学期: 春学期

曜限: 水4

形式: 対面授業

レベル: 300

アクティブラーニング: あり

他学部履修:

評価方法

出席状況

10%

リアクションペーパー

40%

レポート

15%

定期試験

定期試験期間中

35%

その他

評価は総合評価を基本とし,受講者数や授業進捗状況度等に鑑みて,評価割合を適宜,調整,変更する。なお,出席を毎回確認する。欠席が4回を超えた場合は,原則として成績評価の対象としない。

0%

詳細情報

概要

この講義ではカトリック教会がキリスト教以外の諸宗教をどのように理解し,その救済価値をいかに捉えているのかを考察します。そのうえで,カトリック教会が自らの宣教活動のなかで諸宗教との対話をどのように推進しているのかを見ていきます。さらに現代の諸宗教の神学のさまざまな考え方を学びながら,講義やグループ・ディスカッションをとおして,種々の宗教が存在する現代世界において,私たちがどのように生きていけばよいのかを考えます。

目標

この授業の目標は第一にカトリック教会が諸宗教をどのように理解しているのかを学び,第二にカトリック教会がいかなる態度で他宗教との対話を推進しているのかを知り,第三に現代の諸宗教の神学を学びながら,受講者がキリスト教と諸宗教との関係について自らの見解や意見を深めることを目指します。

授業外の学習

予習:指定されたテキストを読み,質問等を準備する。 復習:授業の要点を整理し,内容理解を深め,リアクション・ペーパーを書く。

所要時間: 190分

スケジュール

  1. (以下については,授業の進捗状況等を考慮し,適宜,変更や調整を加える) 諸宗教の神学とは何か:比較神学,宗教哲学,比較宗教学との違い
  2. 日本におけるカトリック教会と禅仏教との対話
  3. 諸宗教の神学の出発点と四つのモデル(P. ニッター) 諸宗教の神学のモデル:Replacement Model
  4. 諸宗教の神学のモデル:Fulfillment Model(1) カール・ラーナーの「無名のキリスト」,「無名のキリスト教」,「無名のキリスト者」 第2バチカン公会議『教会憲章』,『教会の宣教活動に関する教令』
  5. 諸宗教の神学のモデル:Fulfillment Model (2) ヨハネ・パウロ2世回勅『救い主の使命』,教皇庁諸宗教評議会・福音宣教省『対話と宣言』
  6. 諸宗教の神学のモデル:Mutuality Model J. ヒックの諸宗教の神学
  7. 諸宗教の神学のモデル:Acceptance Model G. リンドベックの諸宗教の神学
  8. 諸宗教の神学の4つのモデルについてのグループ・ディスカッション
  9. P. ニッターの諸宗教の神学
  10. R. パニッカーの諸宗教の神学
  11. J. デュプイの諸宗教の神学
  12. M. ハイムの諸宗教の神学
  13. G. デ・コスタの諸宗教の神学
  14. 比較神学(F. X. クルーニー,J. フレデリクス)

教科書

必要な資料はMoodleで配布する。

    参考書

    授業の理解内容を深めるために,以下の参考書を読むとよい。

    • 『第二バチカン公会議公文書 改訂公式訳』

      著者: 第2バチカン公会議文書公式訳改訂特別委員会

      出版社: カトリック中央協議会 2013年

    • 『救い主の使命』

      著者: ヨハネ・パウロ二世

      出版社: カトリック中央協議会 1992年

    • Introducing Theologies of Religions

      著者: Paul Knitter

      出版社: New York: Orbis Books, 2002.

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