カトリックとプロテスタント

神学部

THE50150

コース情報

担当教員: 増田 健

単位数: 2

年度: 2024

学期: 春学期

曜限: 金3

形式: 対面授業

レベル: 300

アクティブラーニング: あり

他学部履修:

評価方法

出席状況

20%

リアクションペーパー

30%

レポート

50%

その他

出席を毎回確認し,原則として4回以上欠席した場合には成績評価の対象としません。 期末レポートの作成要綱は授業の中で説明します。

0%

詳細情報

概要

この講義ではローマ・カトリック教会,プロテスタント諸教会の教義の共通する点と異なる点を学び,これらの教会,教派が将来どのように対話を続け,互いの理解を深めていけばよいのかを探ります。その中で,諸教会による対話の試みが「三位一体の神との交わりの中で生かされ救われる」というキリスト教的救済観とキリスト者が持つ「全世界の平和に貢献するという使命」とに深く関わっていることを学んでいきます。

目標

1)カトリック教会とプロテスタント諸教会における共通点と相違点を理解する。 2)諸教会の多様性が争いの原因としてではなく,より豊かな一致をもたらす可能性となるということを理解する。 3)諸教会の一致への歩みと人類社会への貢献との関係を理解する。

授業外の学習

講義の内容や配布された資料を見ながら,要点をまとめておいてください。また,リアクション・ペーパーにおいて授業を振り返り,自らの考察・疑問点等をまとめてください。受講者の考察や質問を授業に生かしたいと思いますので,この授業ではリアクションペーパーを重視します。

所要時間: 190分

スケジュール

  1. .※以下は予定であり,授業の進捗状況により各テーマの回数は変更することがありうる。 交わりの宗教としてのキリスト教:多様性と一致の喜び
  2. カトリック教会の基礎知識① 使徒伝承・使徒継承など
  3. カトリック教会の基礎知識② 救済や秘跡の理解など
  4. 「神の御言葉による教会の常なる改革」についてのカトリック的視座
  5. ルターによる宗教改革と義認論
  6. ルターの思想① 聖書のみ,秘跡観
  7. ルターの思想② 職制,その他
  8. 改革派教会の誕生
  9. カルヴァンの思想
  10. 改革派の流れを汲む諸教会の多様性
  11. 聖公会
  12. メソジスト教会,ホーリネス系諸教会,ペンテコステ系諸教会,無教会
  13. エキュメニズム略史(特に日本基督教団とWCCについて)
  14. カトリック教会とエキュメニズム

教科書

必要に応じて資料を配布する。

    参考書

    必要に応じて学びに役立つ資料を紹介する。 以下に紹介する本は購入する義務はありませんが,勉強に役立ちます。

    • カトリックとプロテスタント:どこが同じで,どこが違うか

      著者: 徳善義和・百瀬文晃編

      出版社: 教文館 1998年

    • 回勅 キリスト者の一致

      著者: 教皇ヨハネ・パウロ二世

      出版社: カトリック中央協議会 1996年

    • よくわかるキリスト教の教派

      著者: 今橋朗・徳善義和

      出版社: キリスト新聞社 1996年(第2版:2019年)

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