キリストの教会II

神学部

THE50110

コース情報

担当教員: 川中 仁

単位数: 2

年度: 2024

学期: 秋学期

曜限: 金4

形式: 対面授業

レベル: 300

アクティブラーニング: あり

他学部履修: 不可

評価方法

出席状況

20%

リアクションペーパー

20%

授業内期末試験

授業期間中

60%

その他

出席と受講態度を重視し,4回以上の欠席で自動的に単位取得不可となる。 初回の授業の際に諸注意事項を説明するので,受講希望者は必ず初回から出席すること。

0%

詳細情報

概要

キリストの教会Ⅰ(春学期)における教会論の歴史的考察を踏まえ,キリストの教会Ⅱ(秋学期)では,教会論の体系的考察に取り組み,前半で第二バチカン公会議の教会理解,後半で教会の特徴,教会の自己遂行,ペトロの役務,諸教会の交わり,宗教的多元性おける教会等の教会論の諸問題を取り扱い,21世紀における「開かれた共同体」としての教会の姿を模索する。

目標

教会論の諸問題を取り扱うことをとおして,21世紀における「開かれた共同体」としての教会の姿を模索する。

授業外の学習

以下の参考書欄に記載の諸文献にできる限り目を通しておく。

所要時間: 190分

スケジュール

  1. 第二バチカン公会議の教会理解(1):「キリストのからだ」としての教会
  2. 第二バチカン公会議の教会理解(2):「神の民(populus Dei)」としての教会
  3. 第二バチカン公会議の教会理解(3):「秘跡(sacramentum)」としての教会(a):「ミュステリオン(μυστήριον / mysterion)」概念,「秘跡(sacramentum)」概念
  4. 第二バチカン公会議の教会理解(4):「秘跡(sacramentum)」としての教会(b):第二バチカン公会議における「秘跡(sacramentum)」としての教会(教会憲章第1章)
  5. 第二バチカン公会議の教会理解(5):「コムニオ(communio)」としての教会(a):教会論的概念としての「コムニオ(communio)」の諸問題,新約聖書における「コイノニア(κοινωνία / koinonia)」
  6. 第二バチカン公会議の教会理解(6):「コムニオ(communio)」としての教会(b):第二バチカン公会議における「コムニオ(communio)」としての教会
  7. 「教会の特徴(notae ecclesiae)」―「一・聖・公・使徒的」
  8. 教会の自己遂行
  9. ペトロの役務
  10. 「諸教会の交わり(communio ecclesiarum)」(1):全体教会と部分教会
  11. 「諸教会の交わり(communio ecclesiarum)」(2):教会と諸教会
  12. 学期末試験(授業内試験)
  13. 宗教的多元性おける教会(1):宗教的多元性におけるキリスト教の自己理解の三モデル
  14. 宗教的多元性おける教会(2):「教会の外に救いなし(Extra ecclesiam nulla salus)」(?)

教科書

聖書は毎回必携。

  • 『聖書 聖書協会共同訳』(旧約聖書続編付き) 『新共同訳 聖書(旧約聖書続編つき)』

    出版社: 日本聖書協会

  • 『第二バチカン公会議公文書 改訂公式訳』

    出版社: カトリック中央協議会,2013年

参考書

詳細な参考文献は,テーマに即してそのつど紹介する。 以下の参考書欄に記載の諸文献には目を通しておくことが望ましい。

  • 『キリストの教会を問う―現代カトリック教会論』

    著者: 岩島忠彦

    出版社: サンパウロ,1996年

  • Models of the Church [expanded edition]

    著者: Avery Dulles

    出版社: Doubleday: New York, NY, 2002

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