宣教実務基礎演習III(カテキズム研究)

神学部

THE32200

コース情報

担当教員: 原 敬子

単位数: 2

年度: 2024

学期: 秋学期

曜限: 水2

形式: 対面授業

レベル: 300

アクティブラーニング: あり

他学部履修: 不可

評価方法

出席状況

14%

リアクションペーパー

42%

レポート

44%

その他

出席を毎回確認する。欠席が4回を超えた場合には,原則として成績評価の対象としない。成績は期末レポート,リアクションペーパー,授業態度などによって総合的に評価する。 本科目の到達目標は,教会司牧現場におけるカテキズムを理解し,授業内容や関連する先行研究に基づいて入門講座を自身の力で組み立てることができるようになることである。本科目の課題については,一人一人の人間経験に訴える問いであるため,生成 AI を利用して作成した場合その目標は達成できない。したがって,リアクションペーパー,最終レポ ートのいずれにおいても利用は一切禁止する。 自らの経験から生み出される「言葉」を大切にしてほしい。

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詳細情報

概要

『カテキズム』は,時代の変遷とともに教会の歴史において常にその時代に合わせて語り継がれ,書き換えられてきた生きた信仰の言語である。イエス・キリストに端を発した信仰の伝承が,時代の変化にもかかわらず,信仰者の心に響くのは受けた信仰伝承を言葉で表明しようとする飽くなき人間の営為によるものである。 この授業では,現代,私たちが手にすることのできるカテキズム,カテケージスのテキスト読解を通して,現代に生きる信仰言語の創造の可能性を探究していく。また,教区,小教区においてカテキスタとして働くために,どのような養成が必要か,おそらく一生続くと思われる養成の基本原則について提示しともに考察を深める。 評価は, 各授業に対してのリアクションペーパー提出(40%) 後半のzoomでの授業参加(20%) 最終レポート 3000字以内 (20%):授業の中盤に課題は提示 別途小レポート 2000字以内(20%):Moodleにすでに提示 以上,100%で評価を行う。

目標

カテキズム,カテケージスに関する基礎的テキストを読解し,特に第二バチカン公会議以降の変動の流れをつかむこと。この変動の中で「変わるもの,変わらぬものは何か?」という各自の問いを深め,その問いに答えを与えること。

授業外の学習

授業時間外では課題図書の読書を勧める。190分の予習・復習。

所要時間: 予習・復習に190分。

スケジュール

  1. 導入:カテケージスの基礎
  2. 第二バチカン公会議後,第三回シノドス 現代世界の福音宣教
  3. 第四回シノドス 現代の要理教育
  4. 年代 カトリック教会のカテキズム編纂過程
  5. 第十三回シノドス キリスト教信仰を伝えるための新しい福音宣教
  6. 現代社会の諸問題から『カトリック教会のカテキズム』を読む:導入
  7. 『カトリック教会のカテキズム』第一編 信仰宣言
  8. 『カトリック教会のカテキズム』第二編 キリスト教の神秘を祝う
  9. 『カトリック教会のカテキズム』第三編 キリストと一致して生きる
  10. 『カトリック教会のカテキズム』第四編 キリスト教の祈り
  11. 「新しいカテケージス:2020年度版」①
  12. 「新しいカテケージス:2020年度版」②
  13. 「新しいカテケージス:2020年度版」③
  14. 全体のまとめとディスカッション

教科書

授業でテキストは紹介する。

  • カトリック教会のカテキズム

    著者: 教皇庁教理聖省・日本カトリック司教協議会教理委員会訳

    出版社: カトリック中央協議会・2002年(1997初出)

  • 要理教育

    著者: 教皇ヨハネ・パウロ二世使徒的勧告

    出版社: カトリック中央協議会・2002年(1979初出)

  • カトリック教会の教え

    著者: 日本カトリック司教協議会

    出版社: カトリック中央協議会・2003年

参考書

参考書リストはシラバスの添付ファイルに掲載。

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