キリスト教の歴史I

神学部

THE20300

コース情報

担当教員: 川村 信三

単位数: 2

年度: 2024

学期: 秋学期

曜限: 金2

形式: 対面授業

レベル: 200

アクティブラーニング: あり

他学部履修:

評価方法

出席状況

50%

定期試験

定期試験期間中

50%

その他

本講義は毎回出席をとる。3回までの欠席は不問。4回の欠席の学生は,期末定期試験の受験資格を与えない。(上記,パーセンテージはあくまで出席回数をクリアし,受けた試験が考慮されるパーセンテージである。)

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詳細情報

概要

古代末期(五世紀)から初期中世及び盛期中世(500-1300)の時代区分に相当するキリスト教の歴史的概説。テーマ別に重要事項を整理し,神学科目(教義学,倫理学,典礼学)への橋渡しを目的とする。

目標

受講生が,キリスト教(中世)の概説的知識を獲得すること。

授業外の学習

本講義は原則的に,高等学校世界史の知識をもつ受講生を対象としているが,基礎知識が不足している受講生にも開講している。したがって,基礎知識が不十分なところは授業時間外の予習・復習で補うこと。予習としては,講義に先立ってmoodleに提示される授業資料の理解に70分,復習として,学期末の試験準備や指定された図書の講読のため120分をあてること。そのための一回につき授業時間外の学習時間の目安は週平均190分である。

所要時間: 190分 190分

スケジュール

  1. Introduction キリスト教の成立(古代)・キーワードと地図
  2. キリスト教共同体の礎 (付 聖ペトロの権威としての聖ピエトロ大聖堂の考古学的発見)
  3. 「使徒時代」から「使徒教父時代」へ(2世紀の初期教会)
  4. 東方キリスト教世界の神学者
  5. 西方キリスト教世界の神学者
  6. 4世紀のローマ帝国と教会:コンスタンチヌスの平和
  7. リフレクション セッション これまでのまとめと展望
  8. 三位一体論争(古代教義論争① 父と子の神性)
  9. ドナティスト論争(古代教義論争② 教会の交わり)
  10. ペラギウス論争(古代教義論争③ 恩寵と自由意志)
  11. キリスト論争(古代教義論争④ キリストの神性と人性)
  12. キリスト教修道制の起源とベネディクト修道院
  13. 古代宣教論(ヨーロッパおよび東方)
  14. Concluding Session 中世ヨーロッパへの橋渡し(ビザンツ帝国)

教科書

定まったテキストを用いないが,授業資料として毎回の内容をPower Point で提示する。そのPDFは毎回の授業が始まる前にMoodle に掲示する。

  • 時のしるしを読み解いて

    著者: 川村信三

    出版社: ドン・ボスコ社・2006年

  • Western Society and the Church in the Middle Ages.

    著者: R. Southern

    出版社: London: Penguin Books, 1978.

  • History of the Church vol.3; The Church in the Age of Feudalism.

    著者: Hubert Jesin

    出版社: New York: Crossroad, 1982-86.

参考書

  • キリスト教史 三,四巻

    著者: 上智大学中世思想研究所監修

    出版社: 平凡社

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