新約聖書II

神学部

THE10600

コース情報

担当教員: 川中 仁

単位数: 2

年度: 2024

学期: 秋学期

曜限: 金1

形式: 対面授業

レベル: 200

アクティブラーニング: あり

他学部履修:

評価方法

出席状況

20%

リアクションペーパー

20%

授業内期末試験

授業期間中

60%

その他

出席と受講態度を重視し,4回以上の欠席で自動的に単位取得不可となる。 初回の授業の際に諸注意事項を説明するので,受講希望者は必ず初回から出席すること。

0%

詳細情報

概要

本講では,新約聖書神学の構想にもとづき,新約聖書Ⅰ(春学期)と新約聖書Ⅱ(秋学期)をとおして,新約聖書神学の多様性と一致を浮かび上がらせる。今年度の新約聖書Ⅱでは,新約聖書Ⅰのパウロの生涯と神学に引き続き,ヨハネの神学に取り組む。なお,本講は新約聖書概説の講義内容を前提とするので,新約聖書概説の既修者ないし同等の知識を有する者のみを受講可とする。

目標

ヨハネ神学を概観する。

授業外の学習

以下の参考書欄に記載の諸文献にできる限り目を通しておく。

所要時間: 190分

スケジュール

  1. 導入―課題と方法論
  2. ヨハネ神学とヨハネ福音書の物語構造
  3. 神論
  4. キリスト論(1):先在のロゴス(a):ヨハネ1章1-18節のテキスト,人格的概念としての「ロゴス」,ロゴスの「先在」と「後在」
  5. キリスト論(2):先在のロゴス(b):イエスの受肉
  6. キリスト論(3):イエスの尊称(a):旧約の成就者としてのイエス
  7. キリスト論(4):イエスの尊称(b):「子」であるイエス
  8. キリスト論(5):イエスにおける啓示(a):「命」/「永遠の命」
  9. キリスト論(6):イエスにおける啓示(b):「光」
  10. キリスト論(7):イエスにおける啓示(c):「真理」
  11. 聖霊論
  12. 学期末試験(授業内試験)
  13. 信仰共同体(1):ヨハネ神学における共同体概念,ヨハネ共同体の交わりを支えるもの,「比喩講話」におけるヨハネ神学の共同体性
  14. 信仰共同体(2):洗礼と聖餐,弟子たちの派遣

教科書

聖書は毎回必携。

  • 『聖書 聖書協会共同訳』(旧約聖書続編付き) 『新共同訳 新約聖書』/『新共同訳 聖書(旧約聖書続編つき)』

    出版社: 日本聖書協会

参考書

参考文献は,各テーマに即してそのつど指示する。

  • 『ヨハネによる福音書―世の光イエス』(『福音書のイエス・キリスト 4』)

    著者: 大貫隆

    出版社: 日本基督教団出版局,1996年

  • 『ヨハネ福音書のイエス』

    著者: 小林稔

    出版社: 岩波書店,2008年

  • 『ヨハネ福音書解釈の根本問題: ブルトマン学派とガダマーを読む』

    著者: 大貫隆

    出版社: ヨベル,2022年

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