新約聖書I
神学部
THE10500
コース情報
担当教員: 川中 仁
単位数: 2
年度: 2024
学期: 春学期
曜限: 金1
形式: 対面授業
レベル: 200
アクティブラーニング: あり
他学部履修: 可
評価方法
出席状況
20%
リアクションペーパー
20%
授業内期末試験
授業期間中
60%
その他
出席と受講態度を重視し,4回以上の欠席で自動的に単位取得不可となる。 初回の授業の際に諸注意事項を説明するので,受講希望者は必ず初回から出席すること。
0%
詳細情報
概要
本講では,新約聖書神学の構想にもとづき,新約聖書Ⅰ(春学期)と新約聖書Ⅱ(秋学期)をとおして,新約聖書神学の多様性と一致を浮かび上がらせる。今年度の新約聖書Ⅰでは,パウロの生涯と神学に取り組む。なお,本講は新約聖書概説の講義内容を前提とするので,新約聖書概説の既修者ないし同等の知識を有する者のみを受講可とする。
目標
パウロの生涯と神学を概観する。
授業外の学習
以下の参考書欄に記載の諸文献にできる限り目を通しておく。
所要時間: 190分
スケジュール
- 導入:課題と方法論
- パウロの生涯(1):回心前のパウロ,パウロの「回心」 パウロの生涯(2):異邦人宣教者パウロ(a):「回心」直後の宣教活動,第一次宣教旅行
- パウロの生涯(3):異邦人宣教者パウロ(b):エルサレム使徒会議(AD 48),第二次宣教旅行(AD 49-50) パウロの生涯(4):異邦人宣教者パウロ(c):第三次宣教旅行(AD 53-56),ローマ護送旅行,パウロの宣教旅行とは?
- パウロの神学(1):パウロ神学の前提としての旧約聖書
- パウロの神学(2):パウロのキリスト論(a):パウロのイエス・キリスト理解,パウロにおけるイエス・キリストの歴史
- パウロの神学(3):パウロのキリスト論(b):パウロにおけるイエス・キリストの救済理解,パウロのキリスト論の基本テキスト―フィリピ2章6-11節
- パウロの神学(4):パウロにおける「神の義」
- パウロの神学(5):パウロの人間観
- パウロの神学(6):パウロの律法観
- パウロの神学(7):パウロにおける信仰 パウロの神学(8):パウロの異邦人宣教
- 上掲の参考書欄に記載の諸文献にできる限り目を通す。なお,10回の授業に合わせて授業内容を合併しているので,授業時間外に授業内容を復習する。
教科書
聖書は毎回必携。
『聖書 聖書協会共同訳』(旧約聖書続編付き) 『新共同訳 新約聖書』/『新共同訳 聖書(旧約聖書続編つき)』
出版社: 日本聖書協会
参考書
以下は,パウロ神学に関する基本的な参考文献として推奨。 その他の参考文献は,各テーマに即してそのつど指示する。
『パウロの生涯と神学』
著者: 朴憲郁
出版社: 教文館,2003年
『使徒パウロの神学』浅野淳博訳
著者: J・D・G・ダン
出版社: 教文館,2019年
パウロ』土岐健治・太田修司訳
著者: E・P・サンダース
出版社: 『教文館,2002年