医薬品化学(生体分子と薬の有機化学)

理工学部 - 物質生命理工学科

SML67500

コース情報

担当教員: 鈴木 由美子

単位数: 2

年度: 2024

学期: 春学期

曜限: 火2

形式: 対面授業

レベル: 300

アクティブラーニング: あり

他学部履修: 不可

評価方法

出席状況

10%

リアクションペーパー

10%

レポート

5%

定期試験

定期試験期間中

40%

中間試験

授業期間中

35%

詳細情報

概要

医薬品および生体内物質の機能を理解するために必要な有機化学を学ぶ。窒素,酸素などの原子を含む有機化合物の合成法,物性,反応性,機能性を学習する。医薬品と生体内分子との相互作用(反応)や,酵素反応における分子変換を有機化学的視点にて理解する。 カリキュラム・ポリシーの4に該当する。

目標

医薬品開発における有機化学の重要性を理解する。 生体分子と医薬品分子との相互作用を列挙できる。 反応機構を電子の流れを示す矢印にて示すことができる。 アミンの性質を説明できる。 アミンの合成法を説明できる。 アミンが関わる反応を説明できる。 アミドの性質を説明できる。 アミドの合成法を説明できる。 アミドが関わる反応を説明できる。 ペプチドの合成法について説明できる。 アミノ酸の構造と性質を関連付けて説明できる。 窒素を含む芳香環の構造と性質・反応性を関連付けることができる。 ピリジンの合成法を説明できる。 ピリジンなど窒素を含む6員環芳香族化合物の反応性を説明できる。 インドールの合成法を説明できる。 フランなど芳香族5員環のヘテロ環合成について説明できる。 フランなど芳香族5員環のヘテロ環の反応性を説明できる。 薬にヘテロ環が用いられる理由を説明できる。 DNAの構造を説明できる。 核酸の化学的性質を説明できる。 いくつかの酵素反応について反応機構がかける。 糖の立体構造がかける。 生体内での糖化合物の働きを説明できる。 薬におけるフッ素原子の役割を説明できる。

授業外の学習

シラバスの授業スケジュールに従い,前もって教科書の対応する章を読んでおく。授業後は,配布資料を読み返して理解を深める。 毎回の講義に対し,各90分の予習と100分の復習を要する。

所要時間: 190分

スケジュール

  1. 導入講義:概要,医薬品開発の歴史,結合と構造
  2. アミノ酸とペプチドに含まれる官能基:アミノ基,カルボキシル基,その他
  3. アミノ酸とペプチドに含まれる官能基:アミド
  4. ペプチド合成
  5. 医薬品の中の有機フッ素化合物
  6. 演習,Q&A
  7. 中間試験とその解説
  8. 医薬品,生体内分子構造にみられる環状構造 概説
  9. 医薬品,生体内分子構造にみられる環状構造 脂肪族ヘテロ環化合物 π過剰系芳香族ヘテロ環化合物
  10. 医薬品,生体内分子構造にみられる環状構造 π欠乏系芳香族ヘテロ環化合物 その他の芳香族ヘテロ環化合物
  11. 演習,Q&A
  12. DNAと核酸
  13. 糖の化学
  14. 酵素反応 総括

教科書

授業内で資料を配布する。

  • Organic Chemistry, Structure and Function

    著者: K. P. C. Vollhardt, N. E. Schore

    出版社: W. H. Freeman and Company

参考書

  • Organic Chemistry

    著者: J. Clayden, N. Greeves, S. Warren, P. Wothers

    出版社: Oxford

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