触媒反応化学

理工学部 - 物質生命理工学科

SML65300

コース情報

担当教員: 鈴木 教之

単位数: 2

年度: 2024

学期: 秋学期

曜限: 金3

形式: 対面授業

レベル: 300

アクティブラーニング: なし

他学部履修: 不可

評価方法

出席状況

10%

定期試験

定期試験期間中

70%

小テスト等

20%

詳細情報

概要

現代の化学工業において,化学品を高い効率で製造することはコストと環境の両面から非常に大きな要求である。それを実現する立役者が触媒であり,触媒の存在なしに現代の化学工業は成り立たない。その触媒はどのように反応に作用するのか,どうやって触媒を調製するか,どんな分野に触媒が用いられ,またどのように触媒を用いて実用プロセスを構築しているか,といった,触媒という切り口から工業化学について学ぶ。ひいては現代社会における化学工業の役割について知見を深める。 カリキュラムポリシーの項目4に該当し,物質の製造プロセスと環境との調和に関わる機能性材料の役割について学習する。

目標

1. 触媒として機能する物質,触媒の評価と分析,触媒の作用機序,について理解する 2. 実際の工業化学における触媒などの観点から,現代の化学工業と環境の関わりについて理解する

授業外の学習

事前に配布される講義資料について予習する(70分) 小テストまたは宿題を採点し,模範解答を公開するのでこれらを利用して復習する(120分)

所要時間: 190分

スケジュール

  1. 講義概要:触媒とは何か
  2. 触媒の機能,分類,形態
  3. 酸塩基触媒と反応
  4. 均一系触媒:遷移金属の有機金属化学
  5. 均一系触媒:遷移金属触媒の基本的反応
  6. 均一系触媒:触媒サイクルの構築 アルケンの水素化とヒドロホルミル化
  7. 有機金属触媒の応用 酢酸の製造法・クロスカップリング反応
  8. 不均一系触媒:固体触媒の調製と分析法
  9. 固体表面への吸着現象
  10. 触媒反応の速度と触媒の性能評価
  11. 触媒の応用例1:燃料の製造
  12. 触媒の応用例2:有機化学工業
  13. 触媒の応用例3:無機化学工業
  14. 触媒の応用例4:環境保全のための触媒
  15. 期末試験

教科書

特に使用しない

    参考書

    • 応用化学シリーズ6「触媒化学」

      著者: 上松・中村・内藤・三浦・工藤

      出版社: 朝倉書店(2004)

    • 有機金属と触媒

      著者: R.ホワイマン 著 碇屋隆雄・山田徹 訳

      出版社: 化学同人(2003)

    • 「触媒化学」第二版

      著者: 御園生 誠・斉藤 泰和 ISBN 4621080512 3,150円

      出版社: 丸善(2009年)

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