固体表面科学
理工学部 - 物質生命理工学科
SML65000
コース情報
担当教員: 田中 邦翁
単位数: 2
年度: 2024
学期: 春学期
曜限: 水4
形式: 対面授業
レベル: 300
アクティブラーニング: なし
他学部履修: 不可
評価方法
出席状況
20%
リアクションペーパー
10%
定期試験
定期試験期間中
70%
その他
評価方法および比率は変更する可能性がある。
0%
詳細情報
概要
一般的に,固体の性質と表現されるものは,その大半を占める固体内部の状態を反映したものであり,外界との境になる表面(界面)では,内部とは異なる性質を有することが知られているものの,それら表面の割合は,全体から見れば極一部であるために,表面の性質は無視されがちである。しかしながら,固体とその外界との相互作用はその表面の状態に依って決まるので,実は非常に重要な性質である。この授業では,その固体の表面に関する特殊性や実際の物作りにおける実例などを解説していく。また,近年しだいに表面形成技術として注目されてきているプラズマプロセスについて,他のプロセスよりも重点を置いて解説する。 この固体表面科学は,カリキュラム・ポリシーの中の「高度な学問的内容を修得(CP4)」に位置付けられる。
目標
固体表面処理法について,今後の卒業研究において活用できる程度の知識を身につけることを目標とする。 ディプロマ・ポリシーのうち,「物質の創成と技術開発に貢献する能力を修得(DP3)」を到達の目標とする。
授業外の学習
固体表面処理に関する専門書を選び,それを読むことで予習とする。復習は,専門書を参考にして授業内容の補填をすることが望ましい。講義前に90分の予習と講義後の100分の復習を行う。
所要時間: 190 分
スケジュール
- はじめに -表面とは- (表面の定義)
- 表面の形状の定義と分類
- 表面の作製技術1 (めっき)
- 表面の作製技術2 (陽極酸化)
- 表面の作製技術3 (PVDとCVD)
- プラズマとは (プラズマの定義と分類)
- プラズマの種類と発生方法
- プラズマプロセス1 (表面改質)
- プラズマプロセス2 (薄膜形成)
- プラズマプロセス3 (加工処理)
- 表面分析法1 (光を用いた分析)
- 表面分析法2 (化学的性質の分析)
- 表面分析法3 (物理的性質の分析)
- 表面分析法4 (形状の分析)
教科書
特定のテキストは使用しない。
参考書
書籍情報はありません。