生物物理学

理工学部 - 物質生命理工学科

SML64300

コース情報

担当教員: 近藤 次郎

単位数: 2

年度: 2024

学期: 秋学期

曜限: 月5

形式: 対面授業

レベル: 300

アクティブラーニング: なし

他学部履修: 不可

評価方法

リアクションペーパー

50%

定期試験

定期試験期間中

50%

詳細情報

概要

生物物理学(Biophysics)または生物物理化学(Biophysical Chemistry)とは,複雑な生命現象やそれを司る化学反応を物理学・物理化学的手法を用いて理解しようとするものであり,医学・薬学・材料科学などへの応用にもつながる学問である。 前半の講義では,生体高分子(タンパク質・核酸)の立体構造と機能の関係を原子・分子レベルの視点で理解することを目的とする。 後半の講義では,最新の生物物理学的研究手法の原理を理解することを目的とする。 また講義内で,生物物理学・物理系薬学に関する最新のトピックについて紹介する。 毎回の講義の最後に理解度を確認するためにリアクションペーパーを課す。リアクションペーパーに書かれた内容について,次回の講義の最初にフィードバックを行う。 (注意事項)あくまでも生物学・生物化学の範疇にある講義であり,物理学の講義ではない。したがって,履修に際しては基礎的な生物学・生物化学の知識を有することが望ましい。そのため,物理学を苦手としている学生でも理解できる内容となっている。 本学科のカリキュラムポリシー4に沿って,応用・展開する分野,学際的な分野,および実社会に繋がる課題解決方法を修得させる。

目標

生命現象を原子・分子レベルの視点で理解する力を養う。 本学科のディプロマポリシー3に沿って,原子・分子から生体分子にわたる物質の創成と技術開発に貢献する能力を身につけることを到達目標とする。

授業外の学習

予習(基礎生物学,基礎化学,生物化学,分子生物学等の講義で学んだ基礎的な関連事項についての確認)として90分程度,復習(講義内容の確認・整理,講義内容に関連したニュースや書籍の講読)として100分程度を要する。

所要時間: 190分

スケジュール

  1. オリエンテーション
  2. 生命活動に重要な化学結合(結合)
  3. 生命活動に重要な化学結合(相互作用)
  4. タンパク質の立体構造(基礎)
  5. タンパク質の立体構造(応用1)
  6. タンパク質の立体構造(応用2)
  7. 分子レベルの構造と機能のデザイン
  8. DNAの立体構造(基礎)
  9. DNAの立体構造(応用)
  10. RNAの立体構造(基礎・応用1)
  11. RNAの立体構造(応用2)
  12. 分子認識
  13. 生物物理学的研究手法(構造解析総論)
  14. 生物物理学的研究手法(X線結晶解析の実際)

教科書

毎週,授業前に資料を配布する。

    参考書

    初回の講義で参考書を紹介する。

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