生物無機化学
理工学部 - 物質生命理工学科
SML61900
コース情報
担当教員: 長尾 宏隆
単位数: 2
年度: 2024
学期: 秋学期
曜限: 金1
形式: 対面授業
レベル: 300
アクティブラーニング: なし
他学部履修: 不可
評価方法
定期試験
定期試験期間中
その他
出席・課題・演習問題の解答を評価する。 講義,勉強に用いたノートの提出を求める場合がある。
詳細情報
概要
本講義は,錯体化学,物理化学,無機化学,有機化学,生化学分野の境界領域になる生物無機化学の講義である。これらの分野の基礎的な知識に基づいて金属錯体が関わる身近な反応,生体内反応,現象を扱い,これらの中での金属錯体の役割を中心に講義を行う。カリキュラム・ポリシー４に対応し,物質とナノテクノロジー,環境と生命の調和,高機能材料の創製に関する高度な学問的内容(学科専門科目)を学修させ,応用・展開する分野,学際的な分野,および実社会に繋がる課題解決方法を修得させる。
目標
化学における生物無機化学の周辺分野との関連を理解する。化学の基本的な原理・理論に基づいて生体内反応や現象を理解する。基礎的な知識・技術を習得し,高度な学問的分野,実社会に繋がる知識を身につける。ディプロマ・ポリシー２および３の物理学,化学,生物学の基礎を土台として,物理,化学,生命現象を理解する能力,および物質・生命の基礎を体系的にとらえ,原子・分子から高分子,生体分子にわたる物質の創成と技術開発に貢献する能力を修得する。
授業外の学習
配布資料に基づいて講義の復習と予習を行い内容を理解する(120分)。関連する事象について調査する(70分)。
所要時間: 190分
スケジュール
- 生物無機化学とは *以下は予定であり,授業の進捗状況により各テーマの回数は変更することがありうる
- 錯体化学の基礎１ 配位説
- 錯体化学の基礎２ 結晶場理論
- 錯体化学の基礎３ 配位場理論と分子軌道理論
- 錯体化学の基礎４ 吸収スペクトル
- 錯体化学の基礎５ 磁性
- 金属イオンの輸送と貯蔵
- 酸素運搬・酸素の関連する反応
- 酸化還元
- 光合成
- 生理活性金属錯体・金属を含む生体関連物質
- 加水分解
- 窒素サイクル
- 遷移金属錯体による物質変換反応
教科書
必要に応じて資料を配付する
参考書
配位化学
著者: バッソロ,ジョンソン著,山田祥一郎訳
出版社: 化学同人
生物無機化学 ー金属元素と生命の関わりー
著者: 増田秀樹・福住俊一編
出版社: 三共出版
無機化学 基礎から学ぶ元素の世界
著者: 長尾宏隆,大山大
出版社: 裳華房,2013年