生物科学実験II*
理工学部 - 物質生命理工学科
SML50400
コース情報
担当教員: 川口 眞理
単位数: 1
年度: 2024
学期: 1クォーター
曜限: 木3, 木4, 金3, 金4
形式: 対面授業
レベル: 300
アクティブラーニング: あり
他学部履修: 不可
評価方法
出席状況
授業参加
レポート
詳細情報
概要
本実験では,生命体を構成する生体高分子の働きについて深く理解することを目的とする。生物の体は主にタンパク質,脂質,糖などの高分子によって構成されている。生物からこれらの物質を抽出し,その活性を測定,解析することによって,生体高分子の化学的性質について理解するとともに,分子の構造が活性に,分子の活性が生物の活動に密接に関連していることを学ぶ。生体高分子の抽出,精製,分析,酵素反応,その他,分子の活性と生物の活動に関する実験を行う。定員40名程度で人数調整を行うことがある。輪講形式,全14回。適時文献調査と実験結果に基づくレポートを提出する。本実験講義は,3年次以上の学生を対象とした学科コア科目(選択必修)であり,カリキュラム・ポリシー3に基づき,生物学をベースに物質の創成と技術開発に貢献できる能力を修得する。
目標
生体高分子の性質の一端を講義だけでなく,実際に手を動かし体感することで,生命現象をより深く理解できるようになる。本授業では,ディプロマ・ポリシー2に基づき,これまでに学んだ物質・生命の基礎を体系的にとらえ,さらに,ディプロマ・ポリシー3に基づき,高分子や生体分子にわたる物質の創成と技術開発に貢献する能力を身につけることを目標とする。
授業外の学習
各実験の開始日までに各実験の流れをフローチャート形式でまとめてくる。またその際,疑問に思うことがあればあらかじめ調べておく。実験前にあらかじめ実験の背景,実験手順をよく理解してから実験に臨むこと(70分程度)。復習として,レポート作成に備えて,得られたデータを整理しておくこと(2時間程度)。
所要時間: 190分
スケジュール
- 卵白からのタンパク質の抽出
- カラム精製
- タンパク質の定量(UV法,Biuret法)
- SDS電気泳動:ゲルの作製
- SDS電気泳動:電気泳動,染色・脱色
- SDS電気泳動後のゲル観察と糖染色の準備
- 糖染色
- 脂質の抽出
- 脂質の定性(TLC)
- 糖の単離(グリコーゲンの単離)
- 糖質の定量(グリコーゲンの加水分解と定量)
- 酵素の実験:血漿の調整
- 酵素の実験:NADH酵素活性測定
- 酵素の実験:データ解析
教科書
本学理工学部編「生物科学実験II」。授業前にダウンロードし,各自で印刷して用意しておくこと。URLはロヨラ掲示板にて案内するので確認しておくこと。
参考書
書籍情報はありません。