化学実験I*
理工学部 - 物質生命理工学科
SML50100
コース情報
担当教員: 内田 寛
単位数: 1
年度: 2024
学期: 4クォーター
曜限: 木3, 木4, 金3, 金4
形式: 対面授業
レベル: 200
アクティブラーニング: あり
他学部履修: 不可
評価方法
出席状況
レポート
その他
出席は対面講義への参加の意味であり,各種資料を用いた授業予習,講義中または講義後の口頭試問や提出物確認などを介した理解度確認の結果も出席に反映する。オンデマンド授業への視聴結果なども出席に反映される。 全授業への出席を成績評価の前提とし,12回すべての実験の実施を必須とする。 やむを得ぬ理由により授業を欠席した場合には事由を証明する資料の提出に基づき補講実施の可否を審議する。(※ 事由:原則として,”感染症等による病欠”,”三親等以内の忌引”,”交通機関の遅延”,”災害”,”裁判員制度での選任”,に限る) 学生実験での出席は,実験前の準備状況や実験中の態度も評価する。 レポートは提出物の意味であり,それらの内容および提出状況(遅延等)を成績に反映する。レポートの未提出は認められない。 受講者が授業内容を元に作成する「実験ノート」を出席状況評価のために使用する。ノートには,予習,実験中の観察,結果,考察,および動画などの閲覧資料などの内容を全てをまとめ,実験後に提出する。
詳細情報
概要
本実験では,化学物質を合成し,安全に取り扱い,機能性材料として利用する上で用いられる操作や関連する技術について無機化合物を対象として学習する。合成した化合物の同定,機能評価のために必要な分離・精製技術についても学習する。これら一連の実験を身につけることを目的として,無機化合物・金属錯体の合成,分離・精製法,分光・回折法による物性・機能評価に関連する実験を行う。 本実験講義は,2年次以上の学生が履修する学科コア科目(選択必修)であり,本学科カリキュラムが掲げる”物理学・化学・生物学の融合した基礎学問の体得”の更なる推進,ならびに,無機化学をベースとした物質の理解と理工学の学習を目指すものである。(カリキュラムポリシーの項目2に該当する)
目標
無機化合物および金属錯体を対象とした無機化学領域の専門分野に関する実験技術および知識を修得する。 これまでの実験授業で履修した内容よりも更に専門分野(特に無機化合物および金属錯体を対象とした研究分野)に踏み込んだ実験技術および知識を身につけることを最終的な目標とする。
授業外の学習
必ず予習・復習を行ない授業に臨むこと。 予習:テキスト(初回授業で配布)を熟読し,授業当日の実験内容を十分理解する。 実験ノートに実験課題の目的や理論,作業内容などをまとめる。(約3時間) まとめた実験ノートを授業当日に持参する。 復習:実験結果をノート上に整理する。 実験結果に対する考察や課題をノート上にまとめる。(約3時間) 詳しくは第一回目の授業にて指示する。
所要時間: 予習,復習,それぞれ約3時間を想定する。
スケジュール
- ガイダンス,実験の説明,安全教育上の注意 授業は基本的に対面講義により実施予定であるが,一部の課題ではオンライン資料(予習用動画など)のオンデマンド閲覧などを並行して実施する。 詳細は初回ガイダンス時に説明する。(出席必須,欠席・遅刻は認められない) 下記の実験項目について,第2回目から第13回目にわたって実習をおこなう。 実験項目の順序は学生により異なる場合がある。
- 三リン酸の合成 : (1) 試薬および試料調製
- 三リン酸の合成 : (2) 滴定実験
- 金属錯体の合成 : コバルト錯体の合成 (1)
- 金属錯体の合成 : コバルト錯体の合成 (2)
- 金属錯体の性質 : (1) 可視-紫外吸収スペクトル
- 金属錯体の性質 : (2) 電気伝導度
- 光学異性体対の合成: トリスエチレンアミンコバルト(III)塩の光学分割
- 光学異性体対の性質: トリスエチレンアミンコバルト(III)塩の旋光度測定
- 無機化合物の構造と密度 : (1) ピクノメーター法による分析
- 無機化合物の構造と密度 : (2) X線回折法による分析
- 化学電池 : (1) 原理確認
- 化学電池 : (2) 電池セルの試作・測定
- まとめ,質疑応答
教科書
講義で教科書を配布する。
化学実験Iテキスト(2024年度版)
著者: 本学理工学部物質生命理工学科編
参考書
書籍情報はありません。