卒業研究I
理工学部 - 物質生命理工学科
SML40124
コース情報
担当教員: 星野 正光
単位数: 1
年度: 2024
学期: 春学期
曜限: 火2
形式: 対面授業
レベル: 400
アクティブラーニング: あり
他学部履修: 不可
評価方法
その他
研究室における日々の研究活動への参加状況,研究態度,研究進捗状況等で総合的に評価する。なお,各研究室で指定されたゼミ・演習時間が設定され,その出席が必須である。
詳細情報
概要
研究テーマを定め指導教員の指導を受けながら研究を遂行し,その成果についての研究報告を行う。卒業研究Ⅰでは各研究室で与えられた事項を対象として,学生が能動的に研究を行い,その過程を通して研究分野の学識を深める。本科目は,物質生命理工学科カリキュラム・ポリシー5による研究室における少人数教育体制のもと,先端分野を理解するとともに,成果発表を行い,研究者としての素養を習得,さらには学修した内容を理論・技術的に応用展開する能力を習得する。 本授業は,対面で実施し研究室における実験実習を行う。
目標
卒業研究Ⅰでは,研究を通じて各研究分野における基礎知識・技能を修得することを目的とし,研究の過程で自ら調べ,考えることで論理的思考を身につける。
授業外の学習
【予習】研究室のルールに従い,安全の理解,研究の準備・まとめなども入念に行うことで研究を進める。そのために必要な基礎知識の確認,および過去の文献調査,レジュメ作成等(100分/回)。 【復習】卒研発表,および研究報告会に向けての知識定着に要する復習(100分/回)。必要があれば発表資料のみならず,質疑応答用の資料も合わせて準備することが望ましい。
所要時間: 200分
スケジュール
- 第1回:ガイダンス・序論 ※以下のスケジュールは予定であり,進捗状況,理解度に応じて変更の可能性がある
- 第2回:必要な基礎知識の確認,実験の心構え,安全講習等
- 第3回:散乱断面積の定義と交差ビーム実験
- 第4回:真空・真空排気装置・真空計測機器・四重極質量分析器
- 第5回:磁場遮蔽(磁場中の電子の運動・磁場遮蔽の方法・材料等)
- 第6回:電子ビーム生成と静電レンズ,静電型エネルギー分析器
- 第7回:Relative Flow法による断面積の規格化
- 第8回:電子分光装置の補正・較正
- 第9回:測定における不確定さの見積もりと評価
- 第10回:電子と窒素分子の衝突における弾性散乱の角分布測定
- 第11回:電子と窒素分子の振動励起における形状共鳴の測定
- 第12回:電子とHe原子の弾性散乱におけるFechabach共鳴の測定
- 第13回:電子とHe原子衝突における光学的許容遷移と禁制遷移の観測
- 第14回:電子と原子分子の衝突過程についての総括と期末報告会
教科書
研究室ごとに指定されたテキストを使用すること。当研究室では,原則研究室にて配布されたスライドや関連する原著論文を使う。必要があれば,以下の参考図書を使って自主的に知識を補うこと。
原子分子物理学ハンドブック
著者: 市川行和・大谷俊介 編集
出版社: 朝倉書店・2012年
参考書
以下は例である。他にも実験装置に関係する参考文献はあるので,関連図書を調べること。
真空技術[第3版]
著者: 堀越源一
出版社: 東京大学出版会・2000年
荷電粒子ビー工学
著者: 石川順三
出版社: コロナ社・2004年
放射線計測技術
著者: 河田燕
出版社: 東京大学出版会・1981年