物質生命理工学実験A*

理工学部 - 物質生命理工学科

SML10500

コース情報

担当教員: 橋本 剛

単位数: 1

年度: 2024

学期: 秋学期

曜限: 水3, 水4

形式: 対面授業

レベル: 100

アクティブラーニング: あり

他学部履修: 不可

評価方法

出席状況

40%

授業参加

20%

レポート

40%

その他

実験実習科目においては全ての開講日に出席し,受講,実験実習することが前提である.初回講義(ガイダンス)に出席しない者は,原則,本科目を履修しないものとする.日程/課題毎に,実験室の場所や開催方法が異なるため,Moodleコース(一部LOYOLA掲示板)の指示に従い間違えずに集合すること.

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詳細情報

概要

化学は自然科学の最も根底に位置する学問分野のひとつであり,自然科学を学ぶ上で欠くことのできない知識である.本実験科目は物質生命理工学科の初年度の学生を対象に,自然科学の体系を学ぶ上で不可欠な化学の基礎的知識や概念を,実験を通して身に付けることを目的とする. 実験課題では,化学物質の取り扱い方を学び,物質や現象を化学的概念で捉える感覚を身に付ける.また,実験の対象物を純粋な化学反応から生物学試料・生命現象へと広げることで,自然科学における複眼的視座の重要性についても体感する.すなわちここでは生物化学あるいは生命科学における「ミクロ的概念(化学反応)」と「マクロ的概念(生命現象)」の両面に触れることをねらう. カリキュラム・ポリシーとしては,「物質・生命に関する学科コア科目(物理学・化学・生物学分野の講義と実験科目)を通して,原子・分子から高分子,生体分子にわたる物質の創成と技術開発に貢献できる能力を修得させる(CP3)」に対応する. 実験室の安全基準の強化に伴い,全ての登録学生には,実験室の安全に積極的に関わる義務が課される。実験室内の安全や規則に対して不適切な態度をとる学生には,特定の実験や活動への参加を中止するよう指導することがある。さらに持続的な違反が続く場合は,実験期間中または学期全体にわたり,本実験からの退去を命ずることがある。

目標

ディプロマ・ポリシーのうち,「一般教養・英語教育と科学技術に対する安全・倫理観を身につけている(DP1)」,「自然科学分野の基礎を学修している(DP2)」の2項目との対応を踏まえ,以下の3点を具体的な目標とする. 1)学際科学への導入として,化学物質と生物学試料ならびに実験器具の取り扱いに関する基礎知識を体得する 2)安全に配慮し,目的に適った結果を得るための実験が行える技能を身に付ける 3)実験結果を整理,検証し,レポートとして論理的に報告する能力を身に付ける

授業外の学習

実施する実験課題について,予め実験ノートの予習ページを完成させておくこと(所要:各回1時間程度).実験課題終了後は,体裁が整えられたレポートを完成させ,次回の実験開始時ないし指示された時期に提出すること(所要3-5時間).その他,Moodleコース上に指示された学習を求めることがある.

所要時間: 120分程度

スケジュール

  1. ガイダンス・テキスト配布など【対面講義形式+オンデマンド講義形式】 ※参加学生の互いの安全のため,初回の授業は必ず参加すること. ※対面での講義に加えてオンデマンドによる講習を受講すること. ※初回の教室は,LOYOLA掲示板あるいはMoodleコースを参照すること.
  2. ※第2週目以降の実験課題は,グループごとに異なる順序で割り当てられる. 体積計の精度:ホールピペットの検定【実習形式】
  3. 中和滴定(1):滴定に関する器具の使い方【オンデマンド講義形式】
  4. 中和滴定(2):酸によるアルカリの中和滴定【実習形式】
  5. 実験データの取り扱い,レポート作成について【講義形式】
  6. キレート滴定(1):EDTA滴定法による濃度決定【講義+実習形式】
  7. キレート滴定(2):Ca/Mg標準試料の標定と天然水の硬度決定【実習形式】
  8. 金属陽イオンと陰イオンの定性分析(1):イオン識別法の確認【実習形式】
  9. 金属陽イオンと陰イオンの定性分析(2):陽イオン系統分析【実習形式】
  10. ザリガニの解剖【講義形式】
  11. 顕微鏡操作の習熟とオオカナダモの観察【実習形式】
  12. 色素胞と体色変化【実習形式】
  13. 植物の体制と細胞構築【実習形式】
  14. 講評と後片付けおよび補習日【講義+実習形式】

教科書

実験Aテキストは,初回講義時に配布予定.実験操作テキストは,「理工基礎実験・演習」で既に配布したものである.参考書は是非手元に持つことをお勧めする. 白衣・安全眼鏡・カードホルダーなどの実験時の服装については初回講義時に説明する.

  • 物質生命理工学実験Aテキスト 2024年度版

    著者: 上智大学物質生命理工学科編

    出版社: 上智大学理工学部物質生命理工学科・2024年

  • 化学実験基本操作テキスト 2024年度版

    著者: 上智大学物質生命理工学科編

    出版社: 上智大学理工学部物質生命理工学科・2024年

参考書

  • 続 実験を安全に行うために ー基本操作・基本測定編ー

    著者: 化学同人編集部編

    出版社: 化学同人 2019

  • 実験データを正しく扱うために

    著者: 化学同人編集部編

    出版社: 化学同人 2007

  • バイオ実験を安全に行うために

    著者: 化学同人編集部編 日本生物工学会

    出版社: 化学同人 2018

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