代数学II(環と加群)

理工学部 - 情報理工学科

SIC64700

コース情報

担当教員: 中島 俊樹

単位数: 2

年度: 2024

学期: 春学期

曜限: 月2

形式: 対面授業

レベル: 300

アクティブラーニング: なし

他学部履修:

評価方法

出席状況

5%

レポート

20%

定期試験

定期試験期間中

75%

その他

テスト,出席,レポートなどで評価する。 特に,出席状況,課題の提出状況の悪いものはテストの成績に関わらず不合格とする。また,テストの点数が課題の点数に比して著しく悪い場合,課題の点数を大幅に減点するか評価しない。

0%

詳細情報

概要

純粋数学のみならず情報理論の理解に欠くことのできない環論,イデアル,加群などの基本的事項について講義を行う。環論では,整域,イデアル, 商環,商体,局所化,中国式剰余定理などについて,また,加群についてはその準同型写像などの基本的な理論について学ぶ。この講義は情報理工学科のカリキュラムポリシーの5 「全ての情報分野における基礎的理論を理解するため,数学の基礎科目を通じて,最低限の知識を学生全員に身に付けさせる。また大学院において数学を研究することをめざす学生が専門的な現代数学科目を通じてその知識を修得させる。」に相当する。

目標

数理情報学の基礎となる代数学の根幹をなす環論と加群の基礎概念を理解する。 整数環や多項式環など簡単で基本的な環に対しては,自由に計算などができるように なることを1つの目標とし, この講義は情報理工学科のディプロマポリシーの5が掲げる 「情報科学を含むすべての現代科学の理解に不可欠な数学の知識を学び,現代社会の情報技術におけるさまざまな問題を主体的に解決できる能力」を習得することを目指す。

授業外の学習

各回の授業内容をよく復習し,与えられた演習課題をレポートとして提出すること。 各講義の準備, 復習に190分程度,トータル44時間程度の学習を要する。

所要時間: 190分

スケジュール

  1. 環の定義
  2. イデアル
  3. 剰余環
  4. 準同型の定義
  5. 準同型の応用
  6. 加群の定義
  7. 加群の性質
  8. 単項イデアル整域とユークリッド整域
  9. 素イデアル,極大イデアル
  10. 素元分解整域
  11. 中国式剰余定理
  12. 商環,局所化
  13. 単項イデアル整域上の単因子論
  14. ジョルダン標準形再論

教科書

こちらで用意したテキストをMoodleにて配布

    参考書

    • 数学シリーズ 代数入門--群と加群--

      著者: 堀田良之

      出版社: 裳華房

    • 代数概論

      著者: 森田康夫

      出版社: 裳華房

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