ロジスティクス工学

理工学部 - 情報理工学科

SIC62600

コース情報

担当教員: 宮本 裕一郎

単位数: 2

年度: 2024

学期: 秋学期

曜限: 火3

形式: 対面授業

レベル: 300

アクティブラーニング: あり

他学部履修:

評価方法

定期試験

定期試験期間中

70%

小テスト等

30%

その他

小テストはMoodleの小テストの機能を用いて実施する予定である.また,接続不良に備えて,小テストの提出には少し余裕を取る予定である.

0%

詳細情報

概要

近年,産業や商業におけるものの流れ(ロジスティクスあるいはサプライ・チェインなどとよばれている)のマネージメントが注目されている.本講義では効率的にものを流すための工学的手法およびそれを道具として用いる企業戦略を紹介する.具体的には,輸送計画,配送計画,施設配置,ネットワーク設計,ゲーム理論,などをあつかう.計画を立てる際の計算方法よりも,その根底にある考え方に重点を置いて講義する.また,それぞれのトピックスに応じた事例も紹介する. この講義は情報理工学科のカリキュラム・ポリシーの3に掲げる「社会に存在する情報をコンテンツとして生成・活用・蓄積・流通させることに関連する諸技術を体系的に理解するため,工学的基礎的科目から社会学的視点も取り入れた応用科目を通じて,最先端情報技術の利活用と創出を担う人材育成に必要な能力を修得させる」科目に相当する.

目標

ロジスティクスにおける問題を解決する基本的な手法を身につけ,将来類似の問題に出会った時には自ら解決できるようになることを目標とする.また,自ら解決手法を提案できるようになることを発展的な目標とする.これらの中に楽しみを見いだせるようになるならばなお良い. なおこれらは,情報理工学科のディプロマ・ポリシーの4に掲げる「IoT,人工知能,データベース,ソフトウェア工学等の情報の生成・活用・蓄積・流通に関わる基礎技術を理解し,最先端情報技術を利活用・創出できる能力」を身につけることに相当する.

授業外の学習

本講義で扱う内容は,初めて出会うものが多いと思われるので,基本的には予習を必要としないが,場合によっては講義中に「次回の講義の予習」を指示することもある.復習として,講義で扱った内容を自らまとめることや演習問題を解くことを課する.この演習問題を解くことを毎回190分程度行う.

所要時間: 190分

スケジュール

  1. ガイダンス,ロジスティクス工学とは,線形最適化問題と数理最適化
  2. 輸送計画,グラフ理論,モデルとデータの分離
  3. 最小費用流と最小費用整数流
  4. 施設配置
  5. ネットワーク設計
  6. 配送計画問題の準備としての巡回セールスマン問題
  7. 配送計画
  8. ゲーム理論: 戦略形ゲーム
  9. ゲーム理論: 展開形ゲーム
  10. ゲーム理論: 戦略形ゲームの応用
  11. ゲーム理論: 混合戦略
  12. ゲーム理論: 展開形ゲームの応用
  13. ゲーム理論: 協力ゲーム
  14. いくつかのトピックス

教科書

特定のテキストはない.毎回扱うテーマに関連した参考書を紹介する.

    参考書

    書籍情報はありません。

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