情報通信工学
理工学部 - 情報理工学科
SIC61400
コース情報
担当教員: 小川 将克
単位数: 2
年度: 2024
学期: 秋学期
曜限: 金3
形式: 対面授業
レベル: 300
アクティブラーニング: なし
他学部履修: 不可
評価方法
定期試験
定期試験期間中
小テスト等
その他
小テストを開始した後に入室した場合は,小テストを受けることができない.
詳細情報
概要
情報通信システムの実践的知識として,情報通信に共通的な基礎的事項と通信システムについて述べる.基礎的事項としては,変復調技術,情報通信網の構成・アーキテクチャ,制御方式などであり,通信システムとしては,有線/無線通信システム(固定電話網,移動通信システム,無線LAN,多重無線,レーダ,衛星通信など),インターネットについてである. また,最新の通信システムであるWi-Fi 6や5Gの仕組みについても取り上げる.Wi-Fi 6と5Gにおける技術の相違点や違いについて解説するとともに,初期の無線LANから最新の無線LAN規格や現在作成中の規格についても取り上げる. 「信号基礎論」の講義内容(周波数の概念)を理解していることが必要である. 情報理工学科のカリキュラムポリシー3に掲げる「通信システム全体を把握した上で専門的な技術を学び,情報通信技術者に必要な基礎を修得させる」科目に相当する.
目標
情報通信システムの実践的知識として,情報通信に共通的な基礎的事項と通信システムについて理解する. ・伝送方式の仕組みが理解できるようになる. ・携帯電話でつながる仕組みが理解できるようになる. ・無線LANの仕組みが理解できるようになる. 情報理工学科のディプロマポリシー3に掲げる「情報通信技術の発展にかかわる諸課題を主体的に解決できる能力」の習得を目標とする.
授業外の学習
【予習】配布資料を読み,内容を理解する.専門用語について調べる(90分) 【復習】授業で取り上げた題材を復習して,理解を深める.特に,授業中に実施する演習を理解する(100分)
所要時間: 授業1回あたり190分
スケジュール
- ベースバンド伝送方式 以下は予定であり,講義の進捗状況により各テーマの回数は変更することがある
- 変復調技術
- 電波伝搬
- 移動通信システム(ネットワーク構成,セル構成)
- 無線通信技術(周波数分割多重: FDM,時間分割多重: TDM)
- 無線通信技術(符号分割多重: CDM)
- 無線通信技術(直交周波数分割多重: OFDM)
- 無線LAN(標準規格)
- 無線LAN(アクセス制御,伝送速度)
- 無線LAN機能
- 無線LAN(Wi-Fi 6E)
- 無線LANの主な規格
- 次世代無線LAN規格
- Gシステム
教科書
特定のテキストは指定せず,講義資料をMoodleで配布する
参考書
はじめて学ぶ情報通信
著者: 和保 孝夫,小川 将克,高橋 浩,萬代 雅希,渋谷 智治,林 等,炭 親良
出版社: コロナ社,2016年
いちばんやさしい5Gの教本 人気講師が教える新しい移動通信システムのすべて
著者: 藤岡 雅宣
出版社: インプレス,2020年