細胞神経科学*

理工学部 - 情報理工学科

SIC61000

コース情報

担当教員: 新倉 貴子

単位数: 2

年度: 2024

学期: 4クォーター

曜限: 火1, 金1

形式: 対面授業

レベル: 300

アクティブラーニング: あり

他学部履修:

評価方法

リアクションペーパー

10%

定期試験

定期試験期間中

90%

詳細情報

概要

神経系は情報の受信,統合,分析,発信を行う生命体の司令塔として機能して いる。その機能を担う神経細胞は複数の情報伝達方式を使い分けたり組み合わ せることで,複雑な役割を果たしている。本講義では,神経系における情報伝達の多様性を理解することを目的とする。神経細胞間での電気的,化学的情報伝達,細胞内での伝達,神経細胞と他の細胞内での情報伝達について解説する。 また,身体におけるそれらの情報伝達の働きや疾患との関連性についても触れる。 なお,講義期間の後半において(1回),基礎的な内容を踏まえた応用として先端の研究内容を含む講義をゲストスピーカーを招いて行う。 この講義は情報理工学科のカリキュラムポリシーの2「学際・融合的な知識を習得させる」科目に相当する。

目標

神神経細胞の基本的な情報伝達の仕組みを分子レベルで理解し,その仕組みが生 体においてどのような役割を果たしているかを解説できるようになる。 情報理工学科のディプロマポリシー1に掲げる「幅広い一般教養と倫理観,国 際化の進展に対応できる素養」およびポリシー2に掲げる「人間に関わるあら ゆる側面に対応できる能力」を身に着ける。

授業外の学習

【予習】(所要時間:各回70 分程度)。 授業のキーワード等をインターネットや参考テキストで調べて自分なりにまとめる。 【復習】(所要時間:各回120 分程度) 自筆ノート・メモ等と配布資料を利用し,講義内容を要約してみる。また,再度体系的なテキストを使用して確認する。

所要時間: 190分

スケジュール

  1. 講義の概説 ※以下は予定であり,授業の進捗状況により各テーマの内容や回数は変更する ことがある。
  2. 神経系の構造と構成細胞
  3. 電気的な情報伝達(膜電位と活動電位)
  4. 化学的な情報伝達(1)(神経伝達物質)
  5. 化学的な情報伝達(2)(受容体)
  6. 細胞内のシグナル伝達(1)(Gタンパク質など)
  7. 細胞内のシグナル伝達(2)(2次メッセンジャーカスケードなど)
  8. 知覚の分子機構(1)
  9. 知覚の分子機構(2)
  10. シナプス可塑性と記憶のメカニズム
  11. グリア細胞
  12. 神経系の働き(ゲストスピーカー) ※予定であり,日程や内容は変更することがある。変更内容は講義内で説明する。
  13. 神経系の異常と疾患:筋萎縮性側索硬化症
  14. 神経系の異常と疾患:アルツハイマー病

教科書

指定しない。適宜,資料を配布する。

    参考書

    • 「神経科学ー脳の探求」

      著者: ベアー コノーズ パラディーソ

      出版社: 西村書店 2021年

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