教育情報工学

理工学部 - 情報理工学科

SIC60600

コース情報

担当教員: 田村 恭久

単位数: 2

年度: 2024

学期: 秋学期

曜限: 月4

形式: 対面授業

レベル: 300

アクティブラーニング: あり

他学部履修:

評価方法

授業参加

40%

リアクションペーパー

60%

詳細情報

概要

本科目では,近年普及が進んでいる「教育の情報化」に焦点を当て,その研究・技術標準化・システム開発を紹介する。 教育の情報化とは,児童・生徒・学生が各自のパソコンを持参して授業に臨み,教科書・教材・資料を閲覧し,またノートやクイズなどに書き込むことを示す。韓国では2015年に全国の小中高でこれが可能になったほか,日本でも2020年の実現に向けて電子教科書の開発や学校のICTインフラ整備が進められている。このほか,世界の先進各国で同様の動きがある。 コンピューターの教育利用の研究は1960年代から提唱されているが,教育の情報化により,様々な研究成果が教育現場で役立てられようとしている。本科目ではこれらの研究や,現場での導入や運用を円滑にするための技術標準を紹介する。また,LMSや電子教科書など,現場で用いるICTツールを紹介し,教育・学習効果を高めるための工夫について議論する。さらに,人工知能やビッグデータ解析など,今後の適用が期待されている技術にも言及する。 各単元では,受講生が座学で知識を吸収するのみならず,演習や課題を用いてより深い,実践的な知識を獲得する。なお,受講者の達成度に応じて単元内容を変更することがある。 本科目は情報理工学科のカリキュラム・ポリシー2「人間における脳や神経活動,感覚情報など,人間を理解するための科目から,人間の体や活動の計測,福祉や教育への応用も視野に入れた科目を通じて,科学的側面と工学的側面の両方を学び,学際・融合的な知識を修得させる」に準拠している。

目標

日本における教育の情報化は,今後の学校現場における教育や学習のあり方を根本的に変化させる可能性を持っている。本科目で紹介する研究・実践・技術標準の現状を学ぶことで,教職課程を履修する学生や,教育の情報化に携わるITベンダーを志望する学生に対し,必要な情報と今後の展開のビジョンを与えることが狙いである。

授業外の学習

本科目では,単元内容を事前にビデオで学習し,出された課題に対し授業中に受講者グループが議論する「反転学習」を導入する。このため,予習に時間を要する。

所要時間: 4時間

スケジュール

  1. オリエンテーション
  2. 教育の歴史・教育の情報化の歴史
  3. 教育アプリとLMS
  4. Instructional Design
  5. 電子教科書
  6. 教育の情報化 分野毎の状況
  7. 学習の評価とフィードバック
  8. Learning Analytics
  9. 学習の情報化と技術標準
  10. 教育工学研究ことはじめ
  11. 先行研究調査
  12. 研究アイデアの考案
  13. 研究計画発表準備
  14. 研究計画発表,まとめ

教科書

教科書に代えて反転授業ビデオを用いる。

    参考書

    書籍情報はありません。

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