音声・音響工学
理工学部 - 情報理工学科
SIC60200
コース情報
担当教員: 荒井 隆行
単位数: 2
年度: 2024
学期: 春学期
曜限: 月1
形式: 対面授業
レベル: 300
アクティブラーニング: あり
他学部履修: 可
評価方法
出席状況
定期試験
定期試験期間中
中間試験
授業期間中
小テスト等
詳細情報
概要
私たちは常に,「音」や「音声」に囲まれて生活をしている。例えば,日常的に音声を介して相互にコミュニケーションを行ったり,音楽を聞いたり歌ったり楽器を演奏したり,場合によっては聞きたくない騒音にさらされたりなど,様々である。その音や音声に関する分野は,物理学としての音響学はもちろんのこと,生理学,心理学,そして音声学・言語学など学際的な分野にまで及ぶ。このような「音」や「音声」について,その基礎から工学的応用までを視野に入れながら学ぶ。それらは,音の物理学・信号処理,私たちがいかに音を聞いているか,音響機器の話,音声の仕組み,音楽やホールと音響の話などである。この講義は情報理工学科のカリキュラムポリシーの2「人間における脳や神経活動,感覚情報など,人間を理解するための科目から,人間の体や活動の計測,福祉や教育への応用も視野に入れた科目を通じて,科学的側面と工学的側面の両方を学び,学際・融合的な知識を修得させる」科目に相当する。
目標
音声や音響に関する基礎理論から工学的応用まで,基礎的なことを理解できるようになるまでを目標とする。情報理工学科のディプロマポリシー2に掲げる「脳や神経,身体,感覚・認知・言語など,人間そのものに関わる情報処理,および,人間支援・教育支援など,人間の活動に関わる情報処理を理解し,人間に関わるあらゆる側面に対応できる能力」を身に着ける。
授業外の学習
【予習】(所要時間:各回80 分程度)。 ・事前にMoodleで配布される資料や指定された教科書の範囲について,目を通しておく。 【復習】(所要時間:各回110 分程度) ・毎回の講義で配布された資料や自分で作成したノート等を併用し,講義内容をまとめる。また,関連する参考書を使って疑問点を解決する。 ・授業中に実施された小テストについて,特に理解が不足しているところを重点的に補う。 ・最終的に解決出来ない点をまとめ,担当教員に質問するなどにより解消するよう努力する。
所要時間: 190分
スケジュール
- 音の基礎 ※ 以下は予定であり,授業の進捗状況により各テーマの回数は変更することがありうる。
- 聴覚の仕組み(1)
- 聴覚の仕組み(2)
- 音響機器(マイクロフォン)
- 音響機器(スピーカ)
- 音声の基礎(1)
- 音声の基礎(2)
- 音楽と音響
- ホールや屋外の音響・騒音
- 超音波
- 音の物理
- 波動理論(波動方程式,平面進行波他)
- 音のディジタル信号処理
- まとめ
教科書
教科書は指定のものを使用します。
音響学入門
著者: 日本音響学会編
出版社: コロナ社,2011年
参考書
音入門
著者: 荒井隆行,菅原勉監訳
出版社: 海文堂出版,2002年
基礎音響工学
著者: 城戸健一
出版社: コロナ社, 1990年
新音響・音声工学
著者: 古井貞熙
出版社: 近代科学社,2006年