卒業研究I
理工学部 - 情報理工学科
SIC40127
コース情報
担当教員: 角皆 宏
単位数: 1
年度: 2024
学期: 春学期
曜限: 火2
形式: 対面授業
レベル: 400
アクティブラーニング: あり
他学部履修: 不可
評価方法
出席状況
授業参加
その他
研究活動への参加状況,研究進捗状況等で総合的に評価する。 卒業研究Ⅰは1単位分のゼミナールを含む。
詳細情報
概要
研究テーマを定め指導教員の指導のもとに研究を行う。教員の指導を受けながら研究を遂行し,その成果についての研究報告を行う。その過程を通して学生が研究分野の学識を深めることを目的とする。卒業研究Ⅰでは基礎的な事項を対象として研究を行う。 整数論の基礎的な教科書の講読や数学ソフトウェアを用いた数理現象の実験観察を行なう。自分が理解した言葉で話すこと,聴き手に内容が伝わる言葉で話すことが大切である。数学的内容の理解・発表の準備と実演の双方が指導・評価の対象である。 小グループの対面ゼミナール形式で進める。 初回の授業に先立って打合せ等を行なうので,指示に従って出席すること。参加者の打合せにより対面以外の方法を併用する可能性もある。 この科目は情報理工学科のカリキュラムポリシーの5の前半「全ての情報分野における基礎的理論を理解するため,数学の基礎科目を通じて,最低限の知識」を学生に身に付けさせる科目に相当し,大学院進学を希望する学生に対しては,さらに同項後半「大学院において数学を研究することをめざす学生が専門的な現代数学科目を通じてその知識を修得させる」科目でもある。
目標
研究を遂行する過程を通じ研究の進め方を習得するとともに,研究分野の学識を深めることを目標とする。 本研究室では具体的には,整数論に関する基礎的なテキスト講読を通じ,数学的な内容を確かに理解するとともに,セミナー発表およびその準備が自律的に出来ることを目指す。 情報理工学科のディプロマポリシー1に掲げる「現代社会の広い意味での「情報」に関して,その意味づけや原理・理論さらには(略)を理解」するとともに,ディプロマポリシー5に掲げる「情報科学を含むすべての現代科学の理解に不可欠な数学の知識を学び,現代社会の情報技術におけるさまざまな問題を主体的に解決できる能力」の基礎を身に着ける。
授業外の学習
自律的・恒常的に研究を行なう。研究報告や学習内容の発表等に際しては,十分な準備が必要で,毎回のゼミ発表には少なくとも4時間程度(通常は毎日1~2時間程度,必要ならそれ以上)は準備に掛かるであろう。前提となる予備知識や関連する事項について自学自習し,内容に親しむことも必要である。授業時間数は週1時限,単位数は1単位であるが,「卒業研究」という科目の特性上,毎週の学修が本科目のゼミの準備を中心に回るようになると心得られたい。ゼミのテキスト講読以外の自主ゼミも,余裕があれば推奨する。
所要時間: 少なくとも4時間程度(通常は毎日1~2時間程度,必要ならそれ以上)
スケジュール
- 参加者によるゼミナール形式の板書発表によって進める。初めのうちは特に,発表の準備・実演などについても重点的に指導し,徐々に数学の内容の理解に集中していきたい。 初回の授業に先立って打合せ等を行なうので,指示に従って出席すること。 参加学生・使用テキストによって進め方は変わってくるが,以下では,テキストの選択に依らず,概ねその時期までに身に着けるべき事柄として指導の中心となる内容を挙げる: ゼミ発表・準備に関する全般的な留意点
- テキスト講読ゼミ(短い担当範囲の精読・1)準備に関する留意点
- テキスト講読ゼミ(短い担当範囲の精読・2)発表の実践
- テキスト講読ゼミ(短い担当範囲の精読・3)効果的な板書の方法
- テキスト講読ゼミ(短い担当範囲の精読・4)発表の改善
- テキスト講読ゼミ(やや長い担当範囲の発表・1)準備に関する留意点
- テキスト講読ゼミ(やや長い担当範囲の発表・2)発表の実践
- テキスト講読ゼミ(やや長い担当範囲の発表・3)内容の構成の理解
- テキスト講読ゼミ(やや長い担当範囲の発表・4)発表の改善
- テキスト講読ゼミ(さらに長い担当範囲の発表・1)準備に関する留意点
- テキスト講読ゼミ(さらに長い担当範囲の発表・2)発表の実践
- テキスト講読ゼミ(さらに長い担当範囲の発表・3)自分の理解に基づく内容の再構成
- テキスト講読ゼミ(さらに長い担当範囲の発表・4)発表の改善
- 春学期のまとめ・夏季休暇中の学修について
教科書
整数論の基礎的な教科書の中から,参加者の希望・予備知識の多寡などを考慮して決める。
参考書
整数論に関する本は多く出ているので,適宜参考にされたい。ゼミのテキスト講読以外の自主ゼミも,余裕があれば推奨する。また,整数論と言っても広いので,興味を広く持つことも大切である。数学図書室を大いに活用されたい。