卒業研究I
理工学部 - 情報理工学科
SIC40104
コース情報
担当教員: 五味 靖
単位数: 1
年度: 2024
学期: 春学期
曜限: 木2
形式: 対面授業
レベル: 400
アクティブラーニング: あり
他学部履修: 不可
評価方法
その他
研究活動への参加状況,研究進捗状況等で総合的に評価する。
100%
詳細情報
概要
代数系のテキストを1つ定め,それをゼミ形式で講読し研究を行う。 例えば有限群の表現論を研究テーマに定めた場合,群論や線型代数の復習をしつつ, 有限群の表現論に関する基本事項を学ぶ。 この科目は,情報理工学科のカリキュラムポリシーの「5.全ての情報分野における基礎的理論を理解するため,数学の基礎科目を通じて,最低限の知識を学生全員に身に付けさせる。また大学院において数学を研究することをめざす学生が専門的な現代数学科目を通じてその知識を修得させる」科目に相当する。
目標
例えば有限群の表現論を研究テーマに定めた場合,有限群の線型表現および指標に関する基本事項を理解し,簡単な群の表現や指標を構成できるようになることを目標とする。
授業外の学習
恒常的に研究を行う。ゼミの発表に際しては,十分な準備が必要である。 【予習】(3時間程度) テキストの内容を発表ができるレベルまで理解し,板書で発表するためのノートを作る。疑問点がある場合は,それらを整理しておく。 【復習】(3時間程度) ・授業の内容を確実に理解するように復習する。 ・テキストの演習問題や,授業中に出た課題などに取り組む。
所要時間: 6時間程度
スケジュール
- テキストを1つ定め,ゼミ形式で読み進める。卒業論文に向けて,基礎的な学力を身に付ける。以下は研究テーマを有限群の表現論とした場合の計画である。 線型表現の定義
- 群の作用と表現
- 部分表現
- 補空間
- 表現の分解
- 既約表現
- テンソル積表現
- 対称積・交代積
- 表現の指標
- 類関数
- シューアの補題
- 指標の直交関係
- 正則表現の分解
- 既約表現の数
教科書
例えば有限群の表現論を研究テーマに定めた場合,テキストとして「有限群の線型表現,J.P.セール著 岩堀長慶・横沼健雄訳,岩波書店・1974」などが考えられる。
参考書
書籍情報はありません。