地学概説B
理工学部 - 機能創造理工学科
SEA80010
コース情報
担当教員: 清家 一馬
単位数: 2
年度: 2024
学期: 秋学期
曜限: 水5
形式: 対面授業
レベル: 100
アクティブラーニング: あり
他学部履修: 可
評価方法
リアクションペーパー
定期試験
定期試験期間中
その他
毎回の課題(リアクションペーパー)14回分を合計50%,定期試験期間中の定期試験を50%の割合で評価する。毎回の課題は,授業内容を反映したものでなければ評価対象とならないので注意すること(用語をインターネットで検索しただけのものなど不可)。また,他の履修者の成果物の盗用には厳しく対処する。定期試験の詳細は講義最終回等に通知する。
詳細情報
概要
地学一般を学習するにあたって,本講義では地球科学に関する話題を理解するうえで必要と思われる基礎知識を中心として講義する。なお,高校「地学基礎」の未履修を前提に説明していく。皆さんは地球についてどのくらい知っているだろうか。ひとは古来より地球を知ろうと試みてきた。その好奇心は学問としての自然科学の起源であり,現在も様々な視点から研究が進められている。それらに関連する話題は,地震・火山などの自然災害や鉱物資源関連のニュース・新聞記事など身近なところに溢れている。地球科学の基礎知識は皆さんの視野を飛躍的に広げてくれると期待できる。授業はPPTを用いた講義形式で実施する。PPTの内容に関しては毎回印刷して配布するが,Web(Moodle等)から閲覧できるようにする。講義毎回の課題(リアクションペーパー)を課す。講義内容に関連した3つくらいのテーマを授業中に公開するので,これについてまとめてもらい,最後に感想や疑問の自由記述を追加して専用紙ないしWebより提出する。欠席分についても自己学習の上で提出した場合は評価対象とする。なお,特別措置で遠隔講義のみとなる期間が生じた場合は,Zoom講義ないしオンデマンド講義で対応する。
目標
理系として一般教養レベルの地球科学の知識を身につけることを目標とする。教職・博物館職で必要とされる地球科学分野の専門用語について意味を正しく理解し,他者に説明できるようになる。また,自然災害についての正しい知識を身につける。
授業外の学習
予習)毎回60分 授業PPTは事前にWebから閲覧できるようにするので,一通り目を通しておくこと。 復習1:用語)毎回70分 地球科学の講義では理系学生でも普段聞くことのない専門用語と接することが多く,講義後の復習は欠かせない。理解があいまいな用語は各自で必ず調べて理解に努めること。 復習2:内容全般)毎回60分 各講義の内容は密接に関連しているので十分に復習しておくと,他の講義回の深い理解につながるであろう。
所要時間: 190分
スケジュール
- 地球の内部構造 地球の物性,地球の層構造,地球の内部診断
- プレートテクトニクス 地球表面のプレート,プレートの収束と発散,プレート境界と火山・地震
- 地震大国,日本① 地震発生の仕組み,観測と被害の種類
- 地震大国,日本② 災害の記憶,地震への備え
- 火山大国,日本 火山,火山災害の記憶
- 岩石の種類と成因①火成岩 岩石の輪廻,火成岩の種類,石材利用
- 岩石の種類と成因②堆積岩・変成岩 堆積岩の種類,変成岩の種類,石材利用
- さまざまな鉱物 砂の科学,鉱物の種類,岩石薄片観察
- さまざまな鉱床 鉱床の形成,様々な鉱床,宝石の科学
- 地形図を読む 地図のあれこれ,地形図の読み方,地形図と地形
- 地形の変遷 地形と地質,さまざまな地形,地形を変える要因
- 大気の科学 地球の大気,大気循環,天気と気象
- 海洋の科学 海洋循環,海洋と気象,海洋調査
- 自然災害と日本 自然災害と法律,過去の自然災害,自然災害への備え
教科書
特に指定しない。講義PPTの閲覧専用URLはMoodleで公開する。
参考書
「ニューステージ地学図表―地学基礎+地学対応」
著者: 浜島書店(編)
出版社: 浜島書店,2023,ISBN: 9784834340150
「もういちど読む数研の高校地学」
著者: 数研出版編集部(編)
出版社: 数研出版,2014年5月,ISBN-10: 4410139592
「岩石・鉱物・化石 (小学館の図鑑NEO)」
著者: 萩谷宏・門馬綱一・大路樹生(監修)
出版社: 小学館,2022年6月,ISBN-10:4092173180