地学概説Ａ

概要

地学一般を学習するにあたって,本講義では地球の４６億年の歴史を講義する。宇宙の成り立ちからはじめて,地球誕生からの地史を古い順に時代を追って紹介していく。なお,高校「地学基礎」の未履修を前提に説明していく。皆さんは今の地球がどんな歴史を経て現在の環境・生態系に至ったのか考えたことはあるだろうか。地球の歴史を知ることは,有史以降の人類史と同様にこの世の中を生きていく処世術となりうることは広く指摘されているところであり,深刻な問題として身近にとらえられつつある希少生物種の絶滅や地球温暖化問題の対策にも生かされている。授業はPPTを用いた講義形式で実施する。PPTの内容に関しては毎回印刷して配布するが,Web(Moodle等)から閲覧できるようにする。岩石・古生物資料について回覧をおこなう場合がある。講義毎回の課題(リアクションペーパー)を課す。講義内容に関連した３つくらいのテーマを授業中に公開するので,これについてまとめてもらい,最後に感想や疑問の自由記述を追加して専用紙ないしWebより提出する。欠席分についても自己学習の上で提出した場合は評価対象とする。なお,特別措置で遠隔講義のみとなる期間が生じた場合は,Zoom講義ないしオンデマンド講義で対応する。

目標

理系として一般教養レベルの地球科学の知識を身につけることを目標とする。教職・博物館職で必要とされる地球史について基本的な知識を得ることを目指す。地球科学分野でよく扱われる事象を正しく理解し,他者に説明できるようになる。

授業外の学習

予習)毎回６０分 授業ＰＰＴは事前にＷｅｂから閲覧できるようにするので,一通り目を通しておくこと。 復習１:用語)毎回７０分 地球科学の講義では理系学生でも普段聞くことのない専門用語と接することが多く,講義後の復習は欠かせない。理解があいまいな用語は各自で必ず調べて理解に努めること。 復習２:内容全般)毎回６０分 地球環境変遷の仕組みを理解するには,その原因と結果だけでなく,複雑なプロセスを正しく理解しながら関連付けてまとめていく必要がある。地史では出来事の大まかな年代(時代)とその順番が重要であるのでそれを意識して復習すること。

所要時間: 190分