精密加工と工作機械

理工学部 - 機能創造理工学科

SEA67800

コース情報

担当教員: 田中 秀岳

単位数: 2

年度: 2024

学期: 春学期

曜限: 水4

形式: 対面授業

レベル: 300

アクティブラーニング: なし

他学部履修:

評価方法

出席状況

20%

リアクションペーパー

30%

レポート

30%

小テスト等

20%

その他

期末課題,レポート,リアクションペーパーの成績と,講義への積極的参加姿勢をもとに総合的に評価する。 春学期学期末試験(定期試験期間中)ではなく,期末課題とする。 本科目は過去に開講されていたSEA63900 精密加工学との重複履修登録は不可とする.

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詳細情報

概要

製品の開発,設計および生産に携わる技術者・研究者にとって必須な精密加工技術に関する基礎的な知見の獲得を目指す.まず,「精密加工学」に留まらない「ものづくりプロセスの全体像」について包括的に理解する.その後,各種製品の高い機能性や美しい外観を与える精密加工技術とりわけ「切削加工法」「研削加工法」および「特殊加工(放電加工及びレーザ加工法」について,その加工原理から用いる機械および関連機器について,基礎的な知見を得る.また数値制御工作機械や近年普及が著しい及びAdditive Manufacturing(3Dプリンティング)に必要不可欠なCAD/CAMシステムについても紹介する.さらに,時間の許す限り,加工技術の適切な選定と指示により,製品の機能を損ねずにコストを低減する「生産設計法」という考え方について学ぶ. カリキュラム・ポリシーである「ものづくりとシステムの創造」に関連した精密加工の基礎知識を修得する学修を行う.

目標

以下の事柄に対する概念的および理論的理解を求める. ・「ものづくりプロセスの全体像」について包括的に理解. ・精密加工技術とりわけ「切削加工法」「研削加工法」および「特殊加工(放電加工,レーザ加工及びAdditive Manufacturing)法」について,その加工原理から用いる機械および関連機器についての基礎的な知見. ・CAD/CAMシステムの理解. ・加工技術の適切な選定と指示を可能にする「生産設計法」という考え方. 本講義はディプロマポリシー3「ものづくりとシステムの創造」に関して技術的に応用する能力の取得を目標とする.

授業外の学習

講義毎に90分の参考書に基づいた予習を課す. 講義後の復習は110分を必須とする.

所要時間: 200分

スケジュール

  1. ガイダンス(本講義の位置付け,参考書,勉学方法など) 加工法概論(付加加工,変形加工,除去加工)
  2. 切削加工の特徴,基本的な切削加工法とそのための工作機械
  3. 基本的な切削加工法とそのための工作機械
  4. 切削工具と切削油剤
  5. 生産設計法(加工法の選定指標及び加工法の指定法)
  6. 切削加工の基礎1(切削のメカニズム)
  7. 切削加工の基礎2(切削の力学)
  8. CAD/CAMシステム,数値制御工作機械
  9. 砥粒加工法1(加工に使われる工具の構造と特性)
  10. 研削加工法2(主な研削加工法とそのための工作機械と工具)
  11. 研磨加工法,特殊な砥粒加工法
  12. 特殊加工法(放電加工及びレーザ加工)
  13. Additive Manufacturing(3Dプリンティング)
  14. 講義及び配付資料に基づいて,工作機械産業及び精密加工技術に関する期末課題を課す.

教科書

資料は適宜Moodleで配布することがある.

  • 機械加工学の基礎

    著者: 奥山,宇根,由井,鈴木

    出版社: コロナ社・2013年

  • 機械工作要論

    著者: 大西久治,伊藤猛

    出版社: 理工学社・2003年

参考書

最初の講義で紹介する。

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