エネルギーと材料

理工学部 - 機能創造理工学科

SEA61800

コース情報

担当教員: 高井 健一

単位数: 2

年度: 2024

学期: 秋学期

曜限: 水4

形式: 対面授業

レベル: 300

アクティブラーニング: なし

他学部履修:

評価方法

出席状況

10%

定期試験

定期試験期間中

90%

詳細情報

概要

現在の火力,原子力発電から将来期待されている水素エネルギー社会に至るまで,極限環境で使用される金属材料とそのベースとなる基礎学問について交互に解説する。具体的には,結晶構造,原子の拡散,金属組織,平衡状態図など金属材料の基礎と,熱力学,化学平衡,反応速度,材料強度・破壊,電気化学などの基礎学問を組み合わせて,各種エネルギー関連材料の構造および機能を習得する。また,省エネルギーに大きく貢献できる輸送機器(自動車・航空機など)の材料開発の取り組みについても解説する。 カリキュラム・ポリシーである「物質の理解と材料・デバイスの創成」,「ものづくりとシステムの創造」を深く学修します。

目標

・平衡状態図に読めること,さらに,原子レベルでの組織形成との関係を理解すること ・原子の拡散の物理的な意味を理解し,拡散係数および拡散緒活性化エネルギーの算出方法を修得すること ・エントロピー,エンタルピー,ギブス自由エネルギーの意味の理解と計算方法を習得すること ・エネルギーに関連する材料選定・材料開発の基礎を習得できるようになる。 ・ディプロマ・ポリシーである「物質の理解と材料・デバイスの創成,ものづくりとシステムの創造に結びつく理工学を修得している」を目標とする。

授業外の学習

本講義では,自筆ノートと配布資料を利用し,講義後に復習すること。講義内容に関する理解を深めるため,および自身が内容を理解しているかの判断のため,講義中に多くの例題が出題される。 ・自筆ノートと配布資料を整理し,講義後に復習する(120分程度) ・理解できなかった点の解消,およびさらに深く理解するために参考書1~3などの本を活用して調べる(70 分程度)

所要時間: 190分

スケジュール

  1. イントロダクション(エネルギー関連材料とは?)
  2. 平衡状態図基礎
  3. スーパーアロイ(火力発電,ジェットエンジン用)
  4. 金属組織・熱処理基礎
  5. 自動車の軽量化に向けた材料開発-1(マクロな力学特性)
  6. 相変態・材料強度基礎
  7. 自動車の軽量化に向けた材料開発-2(ミクロな組織構造)
  8. 原子の拡散・活性化エネルギー基礎
  9. 水素エネルギー社会用インフラ関連材料
  10. 熱力学第1,第2,第3法則
  11. エンタルピー,エントロピー,ギブス自由エネルギー基礎-1
  12. エンタルピー,エントロピー,ギブス自由エネルギー基礎-2(演習)
  13. エンタルピー,エントロピー,ギブス自由エネルギー基礎-3,燃料電池自動車用材料
  14. 金属材料の基礎とエネルギー関連材料まとめ

教科書

使用無し

    参考書

    • 図でよくわかる機械材料学

      著者: 渡辺義見,他

      出版社: コロナ社

    • 金属物理学序論

      著者: 幸田成康

      出版社: コロナ社

    • 図解 合金状態図読本

      著者: 横山亭

      出版社: オーム社

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