<理工共通>機器分析化学*
理工学部 - 物質生命理工学科
SCT69600
コース情報
担当教員: 橋本 剛
単位数: 2
年度: 2024
学期: 1クォーター
曜限: 水3, 土3
形式: 対面授業+オンライン授業(オンデマンド授業,同時双方向型授業(Zoomなど)) /Alternating face-to-face & A
レベル: 200
アクティブラーニング: あり
他学部履修: 不可
評価方法
出席状況
授業参加
リアクションペーパー
定期試験
定期試験期間中
授業内期末試験
授業期間中
中間試験
授業期間中
その他
理由の如何を問わず,4回以上の欠席はFとする。評価内容と方法について初回の授業で説明する予定だが,システムなどの状況により学期中に変更することがある。
詳細情報
概要
最初に,分析化学において必須なデータの統計的処理及び解釈について概説し,その後機器分析法全般について概説する。特に分光分析法全般を概観し,分光法の基礎・原理を概説する。化学分析によく用いられる原子発光・吸光スペクトル,および溶液の可視・紫外吸収スペクトル,蛍光スペクトル等について解説する。またX線分光法および磁気分光法,質量分析法,表面分析法についても概説する。 カリキュラム・ポリシーとしては,理工学部におけるCP1「学生が共通に履修すべき講義中心の理工学部共通科目Ⅰ群,Ⅱ群により,科学・技術の諸問題を幅広いおよび国際的視野から解決する基礎的な能力を修得させる」,および学科におけるCP2「理工共通科目II群を通じて,物理学,化学,生物学,情報学,数学など自然科学全般の基礎を学修させる」の部分に本講義は対応している。
目標
1)分光分析法をはじめとする各種分析法の測定原理,およびそれから何が測定でき何がわかるのかを理解すること。 2)DP3に基づき,化学(物理化学,無機化学,分析化学)の基礎を土台として物理化学および分析化学を理解する能力を身に付ける。
授業外の学習
実際の講義では教科書およびパワーポイントで作成した資料を用いる。オンデマンドの動画(および一部のスライド)はMoodle中にUpする予定なので講義終了後は教科書と合わせて内容を理解することに務めること。 予習:テキスト等を読み,授業内容とトピックスについて理解する(所要70分程度)。 復習:配布資料等や授業を基に,ノートを整理し,不明な点をはっきりさせる(所要:2時間程度)。
所要時間: 190分
スケジュール
- 【4/13土:ZOOM+オンデマンド方式】(橋本) 講義の進め方,内容について 分析データの取り扱い1:誤差および統計処理(有効数字とこれまでのふりかえり)
- 【4/17水:対面+オンデマンド方式】(橋本) 分析データの取り扱い2:誤差および統計処理(誤差の伝播と推定)
- 【4/20土:オンデマンド方式】(橋本) 分析データの取り扱い3:誤差および統計処理(F検定/t検定と統計処理の考え方)
- 【4/24水:対面方式】(橋本) 機器分析とは 分光分析1:光と物質との相互作用および紫外ー可視吸光分析の基礎理論
- 【4/27土:オンデマンド方式】(橋本) 分光分析2:紫外ー可視吸光分析の基礎と応用
- 【5/1水:対面方式】 中間試験 (試験範囲:分析データの取り扱い)
- 【5/8水:対面方式】(木川田) 分光分析3:原子吸光分析及び原子発光分析
- 【5/11土:オンデマンド方式】(橋本) 分光分析4:蛍光分析の基礎理論と応用
- 【5/15水:対面方式】(木川田) 放射化分析の基礎理論と応用
- 【5/18土:オンデマンド方式】(三澤) 質量分析:MSスペクトル法の基礎理論と応用
- 【5/22水:対面方式】(横田) 表面分析:電子顕微鏡(SEM)の基礎理論と応用
- 【5/25土:オンデマンド方式】(三澤) 分光分析5:電子スピン共鳴(ESR)スペクトル法の基礎理論と応用
- 【5/29水:対面方式】(長尾) X線分析1:X線回折法(XRD)の基礎理論と応用
- 【6/1土:オンデマンド方式】(横田) X線分析2:X線蛍光分光法(XRF)の基礎理論と応用
- 【6/8土:対面方式】 期末試験
教科書
下記の教科書を指定するが,購入は任意である。
ベーシック 機器分析化学
著者: 日本分析化学会近畿支部編
出版社: 化学同人
実験データを正しく扱うために
著者: 前田耕司・山本雅博・加納健司
出版社: 化学同人 2007
ベーシック分析化学
著者: 高木誠
出版社: 化学同人
参考書
分析化学II-分光分析
著者: 北森 武彦, 宮村一夫
出版社: 丸善株式会社
クリスチャン 分析化学II 機器分析編
著者: クリスチャン
出版社: 丸善
第2版 機器分析のてびき1・2
著者: 泉・ 小川・加藤・塩川・ 芝 監修
出版社: 化学同人 2019年/2020年