<理工共通>地球科学
理工学部 - 物質生命理工学科
SCT69400
コース情報
担当教員: 木川田 喜一
単位数: 2
年度: 2024
学期: 秋学期
曜限: 水2
形式: 対面授業
レベル: 200
アクティブラーニング: あり
他学部履修: 不可
評価方法
定期試験
定期試験期間中
その他
出席回数が講義回数の3分の2未満の者は,原則として評価の対象外とする.また,遅刻は原則として欠席扱いとする.なお,講義中の発言や,演習課題の解答に応じた加点を行うことがある.
詳細情報
概要
理工学部のカリキュラムポリシー(CP2)に基づき,理工学部共通科目II群として,自然科学全般の基礎を学ぶ. 本講義は地球科学の基礎的知識の習得を目的とする.記載学的見地による解説に偏ることなく,総合科学としての地球科学の講義を行う.地球の姿,あるいは地球環境を科学的側面から正しく理解するには,地球上のあらゆる場所に存在する個々の物質移動・循環プロセスと,その相互作用を包括的にとらえることが肝要である.その基本は,地球上の個々の現象を物理学や化学の法則に則って理解することにある.そこで本講義においては,地球上の物質移動・循環・分配メカニズムを科学的法則に基づいて理解した上で,個々のプロセスの有機的な連携が現地球の営みを体現していることを学ぶ. また,日々様々なメディアで報じられる「地球環境・地球科学」に関する話題を随時取り上げ,関連分野の知識の理解を深める.
目標
我々を取り巻く環境がどのように形作られているのかを,個別の表面的な現象に囚われること無く,地球全体の相互作用との関連で俯瞰的に理解できるようになる.これにより,地球システムの概念に立脚した確固たる地球観を身に付ける. 理工学部のディプロマポリシーに基づき,現代社会における地球環境やそれに関わる科学・技術の諸問題を幅広い視野から解決する基礎的能力を身に付ける。
授業外の学習
授業時間中に取り上げた演習問題は,必ず授業後にもう一度解き,完全に理解しておくこと.講義中に資料等の出典が示され場合には,各自で原典を確認し,情報を補足しておくこと.講義後に,講義内容の関連情報について書籍等を調べ,知識の拡充に努めること.(各回所要時間3.5時間)
所要時間: 3.5時間程度
スケジュール
- イントロダクション(地球環境と地球システムとの繋がり) ※以下は予定であり,授業の進捗状況により各テーマの回数は変更することがありうる.
- 宇宙の開闢と太陽系の誕生
- 地球の形成とその化学進化
- 地球の概観(1):固体地球
- 地球の概観(2):大気
- 地球の概観(3):海洋
- 気候と気象現象
- プレートテクトニクス
- 火山とマグマ
- 地球上での物質移動と物質循環(1):風化・変質・変成作用
- 地球上での物質移動と物質循環(2):陸域・海洋・大気間の物質循環
- 気候変動の歴史
- 現在の地球環境とその変化
- 地球上の物質循環と生物活動
教科書
教科書は用いない
参考書
新しい地球惑星科学
著者: 西山忠男,吉田茂生
出版社: 培風館・2019
地球環境化学入門 改訂版
著者: J.E.アンドリュースほか 著,渡辺正 訳
出版社: シュプリンガー・フェアラーク東京・2005年