<理工共通>電磁気学I

理工学部 - 機能創造理工学科

SCT68500

コース情報

担当教員: 坂本 織江

単位数: 2

年度: 2024

学期: 春学期

曜限: 月1

形式: 対面授業

レベル: 200

アクティブラーニング: あり

他学部履修: 不可

評価方法

リアクションペーパー

14%

レポート

26%

定期試験

定期試験期間中

30%

中間試験

授業期間中

30%

その他

(評価基準・割合に関する補足説明)リアクションペーパーとレポート,中間試験,期末試験により総合的に判断する。リアクションペーパーでは主に各回の授業内容に関する演習を行い,理解度と学習状況を確認する。リアクションペーパーの答案を教室で集め,出欠の確認を兼ねる。

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詳細情報

概要

本講義では電磁気学の基礎を扱い,主に真空中の静電磁界(定常状態にある電磁界)について学ぶ。電磁気学は電気・電子工学系の技術や物理学の基盤となる学問なので,関連分野を目指す学生は身につけておくべき科目である。物質中の電磁界や時間的に変化する電磁界については扱わないので,エネルギー系・デバイス系や物理系の進路を目指す学生においては,本講義の後にそれぞれの分野の上級の電磁気学関連科目を学ぶことを強く勧める。 授業では講義と演習を行い,講義の内容に関連したリアクションペーパーを課す。数学に関する説明を適宜行うが,ベクトル解析は電磁気学の理解において必須であるので関連する科目を履修していることが望ましい。 講義資料は基本的に教室で配布するが,Moodleにも掲載する。 筆記試験に加え,レポートを1回課す予定である。レポートの提出にはLoyolaまたはMoodleを使用する。Moodleの情報は初回授業の前にLoyolaの授業掲示版に掲載する。 本講義では理工学部のカリキュラム・ポリシーのうちCP1「学生が共通に履修すべき講義中心の理工学部共通科目Ⅰ群,Ⅱ群により,科学・技術の諸問題を幅広いおよび国際的視野から解決する基礎的な能力を修得させる」に関し,専門科目の基礎となる内容を学修する。

目標

本講義では,電磁気学の基礎として,主に真空中の静電界と静磁界(真空中の定常状態にある電磁界)に関して基本となる現象や法則について意味するところを理解し,関連する問題を自ら解く力を養うことを目指す。 評価基準としては,下記の授業計画に挙げる主要な概念や用語について適切に説明できること,標準的な問題において解法を的確に適用し,解を導く手順を適切に説明し正答を得ることができることを目標とする。 上述のディプロマ・ポリシーとの関連では,電磁気学はとくに物理学と電気・電子工学の基礎を成しまた情報通信技術の基盤となる重要な分野であり,加えて近年では生体医工学等にも幅広く応用されている。本講義では電磁気学の基本的な内容の一つである真空中の静電磁界について理解することを目標とする。電磁気学全体の理解のためには,本科目に加え後継科目や関連科目を履修し,物質中の電磁界や時間的に変化する電磁界について学ぶことが必要である。

授業外の学習

現象と法則や問題の考え方については講義で説明する。講義だけでは演習量が十分ではないので,授業時間外に講義の内容を復習し,教科書や参考書を用いて関連する問題を数多く解くことが必要である。授業1回あたりの学習内容と所要時間の目安は次の通りである。 【予習】 ・教科書の次の講義の範囲を通読する。(約40分) 【復習・課題など】 ・講義資料と講義中の演習問題を復習する。(約60分) ・教科書で講義の範囲を再読し,練習問題を解く。(約60分) ・レポートの作成や中間試験と期末試験に向けた学習を行う。(約30分)

所要時間: 190分

スケジュール

  1. ※以下は予定であり,講義の進捗状況により日程が変わる可能性がある。 1. 電荷による静電界 クーロンの法則
  2. ガウスの法則と電気力線
  3. 電位と電位勾配
  4. 導体と静電誘導
  5. 静電容量と静電エネルギー
  6. 静電界の解法
  7. 静電界のまとめ
  8. 中間試験
  9. 定常電流と磁界
  10. アンペアの法則
  11. ビオ・サバールの法則
  12. ローレンツ力
  13. インダクタンスと磁気エネルギー
  14. 静磁界の解法 講義のまとめ

教科書

下記は例であり他のテキストでも構わない。履修予定の上級科目のものでもよい。1冊は用意すること。

  • 新・電気システム工学 電気磁気学

    著者: 小野 靖

    出版社: 数理工学社・サイエンス社・2013

  • 新しい電磁気学

    著者: 太田昭男

    出版社: 培風館・1994

  • 電磁気学の基礎

    著者: 斉藤幸喜・宮代彰一・高橋清

    出版社: 森北出版・2008

参考書

演習量を補うために教科書に加えて演習問題集を1冊用意することを推奨する。下記は例であり他の参考書でも構わない。

  • 新・演習電磁気学

    著者: 阿部龍蔵

    出版社: サイエンス社・2002

  • 演習・物理学の基礎[3]電磁気学

    著者: D.ハリディ・R.レスニック・J.ウォーカー

    出版社: 培風館・2004

  • 電気磁気学基礎論(電気学会大学講座)

    著者: 河野照哉

    出版社: 電気学会・1988

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