<理工共通>身近な物理学

理工学部 - 機能創造理工学科

SCT67700

コース情報

担当教員: 江馬 一弘

単位数: 2

年度: 2024

学期: 春学期

曜限: 木5

形式: 対面授業+オンライン授業(オンデマンド授業,同時双方向型授業(Zoomなど)) /Alternating face-to-face & A

レベル: 200

アクティブラーニング: あり

他学部履修: 不可

評価方法

出席状況

30%

リアクションペーパー

15%

レポート

45%

小テスト等

10%

その他

講義中に2~4回のリアクションペーパーの提出,およびレポート提出・小テスト・学生自身の発表等によって評価を行う。

0%

詳細情報

概要

文系学生用に全学講義で行っている「身近な物理」を理工学部用に発展させる。具体的には,熱の物理,光の物理,音の物理,電気製品の物理,スポーツの物理,自然の中の物理,エネルギー問題,環境問題,最先端技術,先端材料などをテーマとして取り上げる.また,身近でないテーマ(宇宙,量子力学など)もいくつか話題にし,現代物理学の魅力も伝える内容とする.講義の後半は学生の発表も取り入れ,アクティブラーニングを実施する予定である。 身近な物理の理解を通じて,理工学部の教育方針である「基盤となる専門分野の知識を習得するとともに,多様化した現代社会が抱える諸問題の解決に資するため,文理融合教育によって異分野を客観的に見ることのできる幅広い教養,すなわち「複合知」を身につけること」に相当する部分を習得する。 教材提供,資料の掲示,課題の提出等はすべてMoodleで行うので,受講にあたっては,Moodleの登録を済ませておくこと.

目標

力学,電磁気学,熱力学などと,分野ごとに勉強している物理を統合して,身近な現象の物理を理解する能力を身につけることを目標とする。また,現代物理の面白さを理解することも目標とする。その理解を,デバイス創成などの分野にも応用させ,理工学部のディプロマ・ポリシーである「高い想像性ならびに創造性に根差した独創的な研究を推進し,科学・技術のさらなる発展へ貢献できる人材の養成」という部分の基礎を身につける。

授業外の学習

オンデマンド講義のビデオとスライドの内容を,毎回復習およびさらに掘り下げて自分で考えること.復習と掘り下げ勉強に必要な時間の目安は2時間程度。また,全部で3回程度のリアクションペーパ提出,2回程度のレポート提出があり,1回のリアクションペーパー作成に必要な時間は2時間,1回のレポート作成に必要な時間は8時間程度である。学期を通しての授業外学習時間は,50時間(2時間×14+2時間×3+8時間×2)程度である。

所要時間: 3.57時間(214分)

スケジュール

  1. 授業計画は以下であるが,学生の希望テーマを取り入れたり,学生の発表も行うので,内容の変更はあり得る。 電磁波について,熱の物理(1),電子レンジ等
  2. 熱の物理(2),冷蔵庫・エアコン等
  3. 原子力エネルギーについて,物理的考え方など
  4. 光の屈折,相対論,反物質など
  5. おもちゃの物理,スポーツの物理,飛行機の原理,光について
  6. 熱放射について(1),力学のパズル
  7. 熱放射について(2),太陽系と地球,
  8. 熱放射について(3),鏡の中の物理学
  9. 熱放射について(4),地球温暖化
  10. 力学の保存則,角運動量,コマはなぜ倒れない +学生の発表(1)
  11. 音について,音階と音色,量子力学と現代社会(1) +学生の発表(2)
  12. 量子力学と現代社会(2),色について +学生の発表(3)
  13. 大学の研究とは,現代物理学 +学生の発表(4)
  14. 全体のまとめ +学生の発表(5)

教科書

講義に沿ったテキストは以下であるが,講義ビデオとスライド,および自分で調べて,でしっかり勉強すること。

  • 人に話したくなる物理 -身近な10話-

    著者: 江馬一弘

    出版社: 丸善・2006

  • 光とは何か

    著者: 江馬一弘

    出版社: 宝島社・2014

  • きほんの”き” 2時間でわかる身近な物理

    著者: 江馬一弘

    出版社: PHP研究所・2016

参考書

書籍情報はありません。

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