<理工共通>有機化学(有機合成)

理工学部 - 物質生命理工学科

SCT65510

コース情報

担当教員: 鈴木 教之

単位数: 2

年度: 2024

学期: 秋学期

曜限: 月2

形式: 対面授業

レベル: 200

アクティブラーニング: なし

他学部履修: 不可

評価方法

出席状況

1%

リアクションペーパー

9%

定期試験

定期試験期間中

60%

小テスト等

30%

詳細情報

概要

化学または生物学を専門とする学生にとって必須の「有機化学」の基礎を,官能基の化学という観点から講義する。本講義では,芳香族やケトン,アルデヒドなどの性質と反応について解説し,さらに有機化合物の化学的性質や合成についての理解を深める。 テキストでは,Vollhardt/Schoreの"Organic Chemistry"(訳本:ボルハルト・ショアー「現代有機化学(上・下)」)の14~18章に相当する。なお,英語または日本語のテキストを所持している前提で講義を進める。 本講義は,「有機化学(有機分子)」「有機化学(有機反応)」のシリーズの3つ目の講義である。教科書13章までの知識を有することを前提とする。 カリキュラムポリシーの項目2に該当する。理工共通科目II群科目である本講義を通して,科学・技術の諸問題を幅広いおよび国際的視野から解決する基礎的な能力を修得させる。化学の専門に繋がる基礎を理解する。

目標

有機化学関連の専門科目を履修するために必要な基礎知識を習得する。 学科ディプロマポリシー項目3に該当し,専門科目の基礎となる概念を理解する。高い想像性ならびに創造性に根差した独創的な研究を推進し,科学・技術のさらなる発展へ貢献できる人材の養成を目的として,化学の基礎を土台として物理,化学,生命現象を理解する能力を身につける。

授業外の学習

(予習70分)教科書の該当する部分を読み,概要を理解しておくとともに,分からない点を列挙しておく(復習120分)講義で用いたスライド,例題と小テストの解答例を用いての復習を推奨する。

所要時間: 190分

スケジュール

  1. 講義概要説明+14章:非局在化したπ電子系(1)ーアリル基と共役ジエン ※以下は予定であり,授業の進捗状況により各テーマの回数は変更することがありうる。
  2. 章:非局在化したπ電子系(2)-Diels-Alder反応
  3. 章:非局在化したπ電子系(3)-電子環状反応
  4. 章:ベンゼンと芳香族性(1)-Huckel則
  5. 章:ベンゼンと芳香族性(2)-Friedel-Crafts反応
  6. 章:ベンゼン誘導体への求電子攻撃(1)-配向性
  7. 章:ベンゼン誘導体への求電子攻撃(2)-位置選択性
  8. 章:ベンゼン誘導体への求電子攻撃(3)-多置換ベンゼン
  9. 章:アルデヒドとケトン(1)-カルボニル基
  10. 章:アルデヒドとケトン(2)-ヘミアセタール・アセタール
  11. 章:アルデヒドとケトン(3)-Wittig反応
  12. 章:エノール,エノラートとアルドール縮合(1)-ケトエノール平衡
  13. 章:エノール,エノラートとアルドール縮合(2)-アルドール反応
  14. 章:エノール,エノラートとアルドール縮合(3)-マイケル付加反応
  15. 期末試験

教科書

教科書は旧版でも可

  • Organic Chemistry Structure and Function Eighth Edition

    著者: Peter Vollhardt, Neil Schore

    出版社: Freeman, 2018

  • 現代有機化学(上・下) 第8版等(旧版でも可)

    著者: ボルハルト・ショアー

    出版社: 化学同人 2019

参考書

  • Study Guide and Solutions Manual for Organic Chemistry, 8th Ed.

    著者: N. Schore

    出版社: WH Freeman, 2018

  • 現代有機化学 問題の解き方 第8版

    著者: ボルハルト・ショアー

    出版社: 化学同人 2020

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