<理工共通>有機化学(有機反応)

理工学部 - 物質生命理工学科

SCT65100

コース情報

担当教員: 臼杵 豊展

単位数: 2

年度: 2024

学期: 春学期

曜限: 水1

形式: 対面授業

レベル: 200

アクティブラーニング: あり

他学部履修: 不可

評価方法

リアクションペーパー

20%

授業内期末試験

授業期間中

80%

詳細情報

概要

有機化合物の性質について,それらが起こす「化学反応」の観点から解説する。有機化合物の特性はそれがもつ官能基によって決まる。本講義では,主にハロアルカン,アルコール,エーテル,アルケン,アルキンについて,その性質と反応性の基礎的な事項を学習する。 テキストでは,Vollhardt/Schoreの"Organic Chemistry"(訳本:ボルハルト・ショアー「現代有機化学(上)」)の6~13章に相当する。本講義は,第1章から第5章までの知識があることを履修の前提とする。ただし,NMRやIRなどの機器分析は割愛する。 カリキュラムポリシー2に該当し,化学の基礎を学修する。

目標

1. ハロゲン,水酸基などの官能基を持つ有機化合物が,その官能基ゆえにどのような性質を持ち,どのような反応性を示すか,について理解する。 2. 求核置換反応,求電子付加反応などの有機反応における電子の流れを追いながら考えられるようになる。 ディプロマポリシー2に該当する。

授業外の学習

教科書に沿って次回の範囲を読んで授業に臨む(90分)。 リアクションペーパーや演習の復習を行う(100分)。

所要時間: 190分

スケジュール

  1. 講義概要・ハロアルカンの性質と反応性 ※以下は予定であり,授業の進捗状況により各テーマの回数は変更することがありうる。
  2. ハロアルカンの反応 SN2 求核置換反応
  3. ハロアルカンの反応 SN1 求核置換反応と速度論
  4. ハロアルカンの反応 E1とE2 脱離反応
  5. アルコールの性質と合成
  6. アルコールの反応性 1
  7. アルコールの反応性 2 Williamson合成とエーテル
  8. アルコールの反応性 3 酸化と還元
  9. ハロアルカンとGrignard試薬によるアルコールの合成
  10. アルケンの性質と反応性 求電子付加 1
  11. アルケンの反応性 Markovnikov則と反Markovnikov則
  12. アルケンの反応性 Saytzeff則とHofmann則
  13. アルキンの性質と反応
  14. 授業内期末試験

教科書

教科書を所持していることが望ましい。

  • Organic Chemistry, 7th Ed. ISBN-10: 1464120277

    著者: P. Vollhardt, N. Schore

    出版社: W H Freeman & Co, 2014

  • ボルハルト・ショアー現代有機化学(上) 第8版(旧版可)

    著者: ボルハルト・ショアー著:古賀憲司,野依良治,村橋俊一監訳

参考書

  • Study Guide and Solutions Manual for Organic Chemistry, 7th Ed. ISBN-10: 1464162255

    著者: N. Schore

    出版社: W H Freeman & Co, 2014

  • ボルハルト・ショアー現代有機化学問題の解き方 第6版

    著者: 大嶌幸一郎・小田島和徳・小松満男・戸部義人訳

    出版社: 化学同人・2011

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