<理工共通>力学(質点と剛体の力学)

理工学部 - 機能創造理工学科

SCT61500

コース情報

担当教員: 曄道 佳明

単位数: 2

年度: 2024

学期: 春学期

曜限: 火2

形式: 対面授業

レベル: 200

アクティブラーニング: あり

他学部履修:

評価方法

出席状況

5%

レポート

10%

定期試験

定期試験期間中

80%

小テスト等

5%

詳細情報

概要

この講義では,まず物体の運動のモデリングの観点から,質点・剛体系の違い,座標枠の設定などをとして学び,力学の中の位置づけを理解する。その後,それぞれ質点系,剛体系の運動について基本的なモデリング,定式化を学ぶ。運動学的な観点にも触れ,剛体の運動に拘束が伴う場合の運動方程式の立て方についても言及する。座標系の選定,物体の相対運動,拘束力学などの基本的な事項を学び,いくつかの例題に取り組むことによって,多くの実際的な題材に対して上記の物理的なアプローチが有用であることを確認する。 これにより,カリキュラムポリシーに則り,機械工学の体系的修得において,基礎事項である力学を整理することで,新たな物理的価値観の獲得や機能の創造に貢献できる能力 を養成する。

目標

基礎的な力学をできるだけ実用力学として捉えることを目標として,事例への適用に応用できる力を養う。特に拘束を伴う力学の基礎については,力学原理に基づく数学モデルの導出について理解することを目的とする。 これにより,実用的なアプリケーションに対して,単純化されたモデリング,定式化ができるようになり,運動メカニズムの理解について大きな手助けを得ることとなる。これにより,基盤となる理論的考察力から新たな展開力を生み出す力を醸成する。

授業外の学習

毎回演習課題を課す。この課題に対して1回あたり130分以上の復習を求める。 また,次回授業に向けて60分以上の予習を求める。

所要時間: 1回あたり演習を中心とした復習時間を130分程度要する。その他予習時間を60分以上を要する。

スケジュール

  1. ガイダンス,力学概論,運動のモデリング (力学の全体体系を示し,本授業の位置づけを明示する)
  2. 質点の力学Ⅰ (平面運動の整理,種々の座標系の理解と整理)
  3. 質点の力学Ⅱ (空間運動の表現)
  4. 質点の力学Ⅲ (種々の質点系の運動,振動系の理解)
  5. 剛体の平面運動Ⅰ (回転運動の表現)
  6. 剛体の平面運動Ⅱ (剛体のつり合いと慣性モーメントの理解)
  7. 剛体の平面運動Ⅲ (角運動量とエネルギー,撃力の理解)
  8. 剛体の平面運動Ⅳ (運動方程式の立て方)
  9. 剛体の空間運動Ⅰ (固定軸を持つ場合の運動)
  10. 剛体の空間運動Ⅱ (固定点周りの運動)
  11. 総合演習
  12. 拘束を伴う剛体系の運動Ⅰ (運動学とは何か)
  13. 拘束を伴う剛体系の運動Ⅱ (運動学と拘束条件)
  14. 拘束を伴う剛体系の運動Ⅲ (拘束を伴う剛体運動の表現)

教科書

特になし

    参考書

    • 力学Ⅰ

      著者: 原島鮮

      出版社: 裳華房・1986,2022年新装

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