<理工共通>無機化学(分析化学)
理工学部 - 物質生命理工学科
SCT60500
コース情報
担当教員: 橋本 剛
単位数: 2
年度: 2024
学期: 秋学期
曜限: 水2
形式: 対面授業
レベル: 100
アクティブラーニング: なし
他学部履修: 不可
評価方法
出席状況
授業参加
リアクションペーパー
定期試験
定期試験期間中
中間試験
授業期間中
小テスト等
その他
上記の評価はあくまでも目安である.出席状況,リアクションペーパー内容,テスト,課題により,総合的に評価する.理由の如何を問わず,5回以上の欠席者については評価の対象としない.
詳細情報
概要
分析化学は,おもに溶液内反応を扱う化学分析と,おもに電磁波や粒子ビームを扱う物理分析に大別できる。本講義では,化学分析を取り扱うために理工系学生に特に必要な分析データの取り扱いおよび溶液内反応の基礎を理解することを目的とする。具体的には,有効数字,数値のまるめ方,精度と正確さの理解,および溶液内における化学種の濃度とイオン解離平衡,酸と塩基の概念,酸塩基平衡と酸塩基滴定,錯形成平衡とキレート滴定の原理等について解説する。カリキュラム・ポリシーの中の「理工共通科目II群科目を通して,物理学,化学,生物学,情報学,数学など自然科学全般の基礎を学修させる。同時に,科学技術英語を通して,英語で理解・表現する能力を修得させる(CP2)」に位置づけられる。
目標
本科目は,物質生命理工学科のディプロマ・ポリシー2に基づき,物質の基礎を理解し,新たな物質の創成・技術開発を通して自然と融和した新しい物質観と生命観を身につけ,人間と社会に貢献できる人材の育成を目指し,分析化学の基礎となる溶液内平衡の理論をしっかり理解できる知識を身につける。
授業外の学習
講義内で行った計算等は,理解するまで何度でも繰り返すこと。実際に自分で行ってみることが大切である。予習:テキスト等を読み,授業内容とトピックスについて理解する(所要:各30分程度)。復習:配布資料等や授業を基に,ノートを整理し,不明な点をはっきりさせる(所要:各1時間30分程度)。分析化学の基礎について,各自で演習を行い理解を深める(所要:5時間程度)。
所要時間: 190分(詳細は上記「授業時間外の学習」を参照)
スケジュール
- 講義の進め方,SI単位系に関する講義を行う。
- 溶液の濃度(モル濃度,規定度,重量モル濃度等)に関する講義を行う。
- 化学平衡(平衡定数,活量,活量係数)に関する講義を行う。
- 酸塩基平衡(酸塩基の概念,酸塩基の解離と平衡定数)に関する講義を行う。
- 酸塩基平衡(酸塩基の水溶液のpHおよびその計算)に関する講義を行う。
- 酸塩基平衡(酸塩基滴定:強酸及び弱酸の場合)に関する講義を行う。
- 酸塩基平衡(酸塩基滴定:二塩基酸の場合,緩衝溶液)に関する講義を行う。
- 中間試験
- 錯体生成平衡(キレート化合物,金属指示薬)に関する講義を行う。
- 錯体生成平衡(キレート滴定:EDTA滴定)に関する講義を行う。
- 沈殿生成平衡(沈殿の生成と溶解度積)に関する講義を行う。
- 沈殿生成平衡(沈殿滴定)に関する講義を行う。
- 酸化還元平衡(酸化還元反応と電極電位)に関する講義を行う。
- 分析試薬に関する研究紹介
教科書
指定したテキスト(教科書)1を用いる。
ベーシック分析化学
著者: 高木 誠
出版社: 化学同人・2006年
参考書
書籍情報はありません。