<理工共通>理工学概説(物質生命理工)
理工学部 - 物質生命理工学科
SCT11301
コース情報
担当教員: 橋本 剛
単位数: 2
年度: 2024
学期: 春学期
曜限: 木1
形式: 対面授業+オンライン授業(オンデマンド授業,同時双方向型授業(Zoomなど)) /Alternating face-to-face & A
レベル: 100
アクティブラーニング: なし
他学部履修: 不可
評価方法
その他
出席状況及び授業参加を総合的に評価して50%, 成果物(レポート,リアクションペーパー,小テスト等)を総合的に評価して50%とする。
詳細情報
概要
物質生命理工学科の一年次生全員を対象として,理学(自然科学 サイエンス)を専門的に学習していくうえで必要となる基礎的な事項について学ぶこととともに,研究倫理に加え理工分野の幅広い知識を身につけさせることを目的とする。橋本 剛,安増茂樹,内田 寛,星野正光の4名が輪講形式で講義する。この科目は,理工学部物質生命理工学科カリキュラムポリシーの1「理工共通科目I群科目を通して,自然科学分野の基礎を理解し,科学技術に対する安全・倫理観を修得させる。」に相当する。2024年度は,対面形式およびオンデマンド形式で行う予定である。
目標
物質生命理工学科で現在行われている実験実習に必要な安全教育を身につけるとともに,物理学,化学,生物学分野における最先端の研究についての知識を通して科学技術に対する倫理観をえる。この科目は,物質生命理工学科のデュプロマポリシーの「自然科学分野の基礎を理解し,科学技術に対する安全・倫理観(DP1)」に相当する。
授業外の学習
講義終了後に各教員より課された課題・レポートなどの提出物を行う(70分)と共に,講義の内容を1時間程度復習する。特に興味を覚えた研究分野について,各自でさらに深く勉強(1時間程度)する。
所要時間: 1回の授業につき190分程度。詳細は上記「授業時間外の学習」を参照のこと。
スケジュール
- (対面+オンデマンド)我々の学科は,実験を通して多くのことを学ぶが,その実験自体は多くのエネルギーを消費し,地球環境に負荷を与えている。また,知識不足による不用意な実験活動は,実習している当人のみならず周囲の人にも危害を加える恐れがある。 ここでは,実験を行うに当たり必要な知識・心構えや安全に関する考え方を様々な側面から講義する(橋本 剛:5回)。 初回は,授業実施方法のガイダンスと安全について-事故例を中心に-化学実験の心構え
- (オンデマンド)実験誤差について(標準偏差と信頼限界)
- (オンデマンド)化合物の命名法
- (対面+オンデマンド)化合物に関する法規制
- (対面)捏造と剽窃
- (対面)近年,目覚しく発展している生命科学の分野の幾つかに焦点をあて,それを可能とした技術などを解説する。合わせて,研究倫理についても講義する。(安増 茂樹 3回) 初回は,革新技術と生命倫理
- (対面)動物への遺伝子導入法とES細胞の作製法
- (対面)iPS細胞の作製とその利用と生物研究における捏造
- (対面)原子・分子の世界から物質創製,地球環境問題あるいはエネルギー問題に至るまで,化学の関与する領域は極めて広く,化学の貢献なくして現代社会は成り立ち得ない。講義では,我々の身の回りにあるさまざまな工業製品などを題材として採り上げ,それらと化学の関係について解説する。(内田 寛:3回) 初回は「化学と近代工業・産業」について講義する。
- (対面)資源調達と元素戦略
- (対面)環境問題とグリーンケミストリー
- (対面)物理学とは,古典物理学と現代物理学に大別される。講義では,現代物理学,特に量子力学の導入としてのミクロな世界の考え方に焦点を当て,その歴史的背景から,最近のテクノロジーとの関わりについて解説する予定である。(星野 正光:3回) 初回「ミクロな世界の物理学1:ミクロな世界の不思議」
- (対面)ミクロな世界の物理学2:光の波動性と粒子性
- (対面)ミクロな世界の物理学3:電子の粒子性と波動性
教科書
授業時に適宜配布する。または,moodleにアップする。
参考書
書籍情報はありません。