現代司牧の諸問題I(現代的カテキズム)

博士前期課程神学研究科

MTTH7741

コース情報

担当教員: 阿部 仲麻呂

単位数: 2

年度: 2024

学期: 春学期

曜限: 火4

形式: 対面授業

レベル: 500

アクティブラーニング: なし

他学部履修:

評価方法

出席状況

20%

授業参加

30%

レポート

50%

詳細情報

概要

キリスト者が信じている信仰内容は,古来,使徒に由来する信条(ローマの「使徒信条」,「ニカイア・コンスタンティノポリス信条」)に集約的に示されている。 この講義は演習形式で行われる。ともに,自分たちが信じている信仰内容を深く眺めてゆくことで,日本という土地でどのように信仰を表現していけばよいのかを考えてゆこう。 その際に,教父学や信条論の研究方法に立脚しながらも日本文化論の領域にも踏み込んでゆくことになる。 なお,使徒信条をめぐる教皇フランシスコとマルコ・ポッツァ師との対話の記録『CREDO』も活用して議論を深める。 質の高い研究発表に期待しており,ともに切磋琢磨して学び合う機会を創造的に構築してゆければ幸いである。

目標

1.「使徒信条」の内容を理解することで,キリスト者の信仰の要点を確認する。 2.現代の日本社会において,キリスト教の要点をどのように説明すればよいかを把握する。

授業外の学習

【予習】(所要時間:各回 80 分程度)。 ・初回の授業で配布する「資料」及びシラバス記載の各回の予習目標について,教科書テクスト等で調べて自分なりの予想をつけてみる。 ・初回の授業で配布された「資料」を読んでおく。 【復習】(所要時間:各回 110 分程度)。 ・上記の自筆ノート・メモ等と配布資料を利用し,講義内容を要約してみる。また,再度,教科書テクストを使用して確認する。 ・事前に抱いていた疑問点が解消されたか確認する。授業後に残った疑問点については,再度,教科書テクストを使用したり,担当教員に質問したりして解消を図る。

所要時間: 190分程度

スケジュール

  1. 月16日(火)15:25₋17:05 講義の概要と方法論,意見交換
  2. 月23日 「使徒信条」の歴史的背景,現代とカテキズム(信仰教育書)
  3. 月30日 私は信じます/『CREDO』序文に関する討議
  4. 月7日 私は,天地のつくり主である全能の父である神を信じます/慈愛そのものである神
  5. 月14日 私は,父の独り子である私たちの主イエス=キリストを信じます/キリストの中心性
  6. 月21日 主は聖霊によって宿り,おとめマリアより生まれ/対話1(御父への信仰)
  7. 月28日 ポンティオ・ピラトのもとで苦しみを受け,十字架につけられて,死に,葬られ/対話2
  8. 月4日 よみにくだり,三日目に死者のなかから復活し/対話3,4(聖霊への信仰,教会形成)
  9. 月11日 天にのぼり,全能の父である神の右に座し/対話5,6(交わりとゆるし)
  10. 月18日 生ける者と死せる者とを裁くために,かしこより来たり/対話7,8(いのちの可能性)
  11. 月25日 私は聖霊を信じます/一致団結をもたらす聖霊
  12. 月9日 聖なる普遍の教会,聖徒のまじわり,罪のゆるし/教会,慰め,いつくしみ
  13. 月16日 からだの復活,永遠のいのち/復活への歩み,神のみまえで
  14. 月23日 アーメン,栄唱/総括的討議/ 修了
  15. 試験期間(7月30日 自宅にて各自で課題レポートを作成する)

教科書

以下に記載している。

  • 『使徒信条を詠む キリスト教信仰の意味と展望』

    著者: 阿部仲麻呂

    出版社: 教友社,2023年(第2版)

  • 『CREDO』

    著者: 教皇フランシスコ,マルコ・ポッツァ(阿部仲麻呂訳・解説)

    出版社: ドン・ボスコ社,2022年

  • 『キリストとともに 世界がひろがる神学入門』

    著者: 阿部仲麻呂

    出版社: オリエンス宗教研究所,2023年(第2版)

参考書

書籍情報はありません。

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