モーセ五書特講
博士前期課程神学研究科
MTTH7562
コース情報
担当教員: 大西 崇生
単位数: 2
年度: 2024
学期: 秋学期
曜限: 水5
形式: 対面授業
レベル: 500
アクティブラーニング: あり
他学部履修: 不可
評価方法
出席状況
20%
授業参加
30%
レポート
50%
詳細情報
概要
モーセ五書のさまざまなテクストを取り上げながら,ヘブライ語聖書の物語テクストの分析法を紹介し,歴史批判的方法論との相違を理解したうえで,物語分析的アプローチの具体的方法に基づいてテクスト分析を行う。 物語分析的聖書解釈の手法を説明したうえで,担当者が具体的な箇所について分析し発表を行い,参加者全員でそれについての討論を行う。
目標
モーセ五書の歴史批判的方法による解釈とは何か,その利点と限界とは何かについて理解する。また物語分析的アプローチによる解釈の実際を具体的なテクスト分析を通して学習する。
授業外の学習
発表者は担当箇所についての発表レジュメを作成する。参加者は全員での討論に参加できるように,聖書テクストおよび参考書の該当箇所についてあらかじめ十分に読んでおく。
所要時間: 190分
スケジュール
- 導入,物語分析の概略の紹介,歴史批判的方法論との比較,参考文献の紹介
- 物語分析的アプローチによるテクスト分析(1):プロットの分析(講義)
- 物語分析的アプローチによるテクスト分析(2):プロットの分析(講義)
- 物語分析的アプローチによるテクスト分析(3):プロットの分析(学生による発表と討論)
- 物語分析的アプローチによるテクスト分析(4):語り手・登場人物・筋(出来事)・読者の分析(講義)
- 物語分析的アプローチによるテクスト分析(5):語り手・登場人物・筋(出来事)・読者の分析(講義)
- 物語分析的アプローチによるテクスト分析(6):語り手・登場人物・筋(出来事)・読者の分析(学生による発表と討論)
- 物語分析的アプローチによるテクスト分析(7):観点の分析(講義)
- 物語分析的アプローチによるテクスト分析(8):観点の分析(講義)
- 物語分析的アプローチによるテクスト分析(9):観点の分析(学生による発表と討論)
- 物語分析的アプローチによるテクスト分析(10):繰り返しの分析(鍵言葉(Leitwort),タイプシーン)(講義)
- 物語分析的アプローチによるテクスト分析(11):繰り返しの分析(鍵言葉(Leitwort),タイプシーン)(講義)
- 物語分析的アプローチによるテクスト分析(12):繰り返しの分析(鍵言葉(Leitwort),タイプシーン)(講学生による発表と討論)
- 物語分析的アプローチによるテクスト分析(13):サスペンス・好奇心・驚きの分析(講義)
教科書
聖書(旧約・新約・旧約聖書続編付き) 翻訳は問わないが,新共同訳か聖書協会共同訳が望ましい。
参考書
"Nos pères nous ont raconté": Introduction à l'analyse des récits de l'Ancien Testament (texte revu et complété par l'auteur, bibliographie mise à jour)
著者: Jean-Louis Ska
出版社: Cerf, 2011
The Art of Biblical Narrative
著者: Robert Alter
出版社: Basic Books, 2011
The Poetics of Biblical Narrative
著者: Meir Sternberg
出版社: Indiana University Press, 1985