倫理神学特講I(良心と自然法)
博士前期課程神学研究科
MTTH7241
コース情報
担当教員: 竹内 修一
単位数: 2
年度: 2024
学期: 春学期
曜限: 水2
形式: 対面授業
レベル: 500
アクティブラーニング: あり
他学部履修: 可
評価方法
出席状況
25%
授業参加
25%
レポート
50%
詳細情報
概要
現代の倫理神学者による良心についての諸論文を主なテクストとして,以下の諸点について考察: 1.良心についての一般的理論。 2.良心に関する教会公文書とそれについての諸解釈。 3.良心と自然法との関係
目標
以下の諸点についての理解: 1.カトリック倫理思想における良心理解。 2.現代社会における良心の再検討の意義。 3.物語としての自然法。
授業外の学習
1.テクストの精読を通して,重要点と疑問点の整理。 2.授業後,それらについて考察し,簡単なレポートにまとめる。
所要時間: 190分
スケジュール
- イントロダクション ※以下は予定であり,授業の進捗状況により,各テーマの回数は変更することがありうる。
- 良心とは何か
- 『現代世界憲章』における良心
- 聖書における良心
- トマス・アクィナスにおける良心
- 近年の倫理神学者における良心1:F. ティルマン,Th. シュタインンビュヘル,Th. ミュンカー
- 近年の倫理神学者における良心2:B. ヘーリンク
- 近年の倫理神学者における良心3:J. フックス
- 良心と責任
- 東洋における良心1:孟子
- 東洋における良心2:王陽明
- 東洋における良心3:伊藤仁斎
- 東洋における良心4:吉田松陰
- まとめ
教科書
授業開講前に用意しておくこと。
伝統と刷新——キリスト教倫理の根底を探る——
著者: 浜口吉隆
出版社: 南窓社,1996年
参考書
授業の中で適宜紹介。
Conscience and Personality: A New Understanding of Conscience and Its Inculturation in Japanese Moral Theology
著者: Osamu Takeuchi
出版社: Kyoyusha, 2003
Reading in Moral Theology No. 14: Conscience
著者: Charles E. Curran ed.
出版社: Paulist Press, 2004