キリスト教ラテン語原典研究

博士前期課程神学研究科

MTTH7231

コース情報

担当教員: 芝元 航平

単位数: 2

年度: 2024

学期: 秋学期

曜限: 月4

形式: 対面授業

レベル: 500

アクティブラーニング: あり

他学部履修:

評価方法

授業参加

100%

詳細情報

概要

トマス・アクィナス(1224/25-74)は最大のスコラ学者であり,第2バチカン公会議以降はその特権的な地位を失ったとはいえ,カトリック教会において今なお最も重要な神学者の一人である。この授業では,トマスのラテン語原典を精読することによって,トマスのラテン語を読む力を身に着けるとともに,トマスの神学思想に対する知識と理解を深めることを目的とする。なお,使用するトマスのテキストとしては主著である『神学大全』の羅英対訳版を用いることを想定しているが,どの著作のどの箇所を読むかについては最終的には受講者と相談して決定することとしたい。なお,受講者の希望に応じて,トマス・アクィナス以外のテキストを読む可能性もある。

目標

トマス・アクィナスの神学思想の概要を理解するとともに,自らの神学の学びについての反省を深める。トマス・アクィナスのラテン語に習熟する。

授業外の学習

毎回のテキストの予習と復習をして,コメントや質問を考える。参考文献を調べる。『神学大全』などのトマスの著作の授業では取り扱わないテキストについても(日本語訳でよいので)幅広く調査研究する。

所要時間: 190分

スケジュール

  1. イントロダクション(受講者の関心と習熟度に応じて取り扱うテキストの箇所および進度の予定は変更の可能性があります)
  2. トマス・アクィナスの生涯と『神学大全』のテキストの構造について
  3. 『神学大全』講読(第2-1部序言)
  4. 『神学大全』講読(第2-1部第1問題第5項主文)
  5. 『神学大全』講読(第2-1部第1問題第5項異論・異論解答)
  6. 『神学大全』講読(第2-1部第1問題第6項主文)
  7. 『神学大全』講読(第2-1部第1問題第6項異論・異論解答)
  8. 『神学大全』講読(第2-1部第1問題第7項主文)
  9. 『神学大全』講読(第2-1部第1問題第7項異論・異論解答)
  10. 『神学大全』講読(第2-1部第2問題第8項主文)
  11. 『神学大全』講読(第2-1部第2問題第8項異論・異論解答)
  12. 『神学大全』講読(第2-1部第3問題第8項主文)
  13. 『神学大全』講読(第2-1部第3問題第8項異論・異論解答)
  14. 最後のまとめ

教科書

トマスの羅英対訳テキストはプリントで配布します。

  • Summa Theologiae, v. 16 (1a2ae 1-5): Purpose and Happiness

    著者: St. Thomas Aquinas

    出版社: Cambridge University Press, 2008

参考書

  • 神学大全Ⅰ, Ⅱ

    著者: トマス・アクィナス(山田晶訳)

    出版社: 中央公論新社,2014年

  • 神学大全

    著者: トマス・アクィナス(高田三郎訳)

    出版社: 創文社,1960~2012年

  • トマス・アクィナス(人と思想114)

    著者: 稲垣良典

    出版社: 清水書院,2016年

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