エキュメニズムII
博士前期課程神学研究科
MTTH7121
コース情報
担当教員: 増田 健
単位数: 2
年度: 2024
学期: 秋学期
曜限: 木3
形式: 対面授業
レベル: 500
アクティブラーニング: あり
他学部履修: 不可
評価方法
出席状況
10%
授業参加
20%
レポート
20%
その他
受講者は,分担する担当箇所についてプレゼンテーションが求められます。 出席を毎回確認し,原則として4回以上欠席した場合には成績評価の対象としません。 期末レポートの作成要綱は授業の中で説明します。
50%
詳細情報
概要
「エキュメニズムI」では講義形式で教会一致運動の歴史と神学および実践そしてそれらに関するローマ・カトリック教会の見解について一通り学ぶのに対し,本講義「エキュメニズムII」では各テーマについて学生自らが研究し,発表し,教員が必要に応じて講義によってそれを補い,共にディスカッションを重ねながら,教会一致について考えていく。
目標
1)諸教会の豊かさや教会一致について具体的な研究を深める。 2)発表やディスカッションなどを通して,自らが教会一致に関わっていくことができる可能性を共に模索する。
授業外の学習
予習:発表担当者はもちろんのこと,その他の参加者も次回の資料を読み,考察する。 復習:発表やディスカッションを踏まえ,考察を深め,次回の学びへとつなげる。 ※なお,発表担当者は授業内でのディスカッションテーマも考えておくこと。
所要時間: 190分
スケジュール
- ※以下は予定であり,授業の進捗状況および参加人数により各テーマの回数は変更することがありうる。 講義:教会一致運動の略史,ローマ・カトリック教会の見解(特に第二バチカン公会議諸文書と回勅『キリスト者の一致』),発表分担の紹介
- 講義:ルターとカルヴァンによる問題提起の神学的分析
- 発表:ローマ・カトリック教会とルーテル教会の2つの対話文書『義認の教理に関する共同宣言』と『争いから交わりへ』
- 発表:ジョン・ウェスレーの思想,福音派および原理主義とアメリカの政治における影響
- 発表:通常はキリスト教とはされていないキリスト教系新宗教(エホバの証人,モルモン教,統一教会など)とそれに対するキリスト教諸教会の対応
- 発表:『洗礼・聖餐・職務』(リマ文書),『教会:共通のヴィジョンを目指して』
- 発表:『いのちに向かって共に』,日本や世界における超教派の社会正義・奉仕活動の実践
- 発表:内村鑑三,賀川豊彦
- 発表:逢坂元吉郎,北森嘉蔵
- 発表:D. ボンヘッファー,M.L.キング
- 発表:正教会の伝統における静寂主義(ヘシカズム),ソボールノスチ(sobornost),亜使徒聖ニコライ大主教
- 発表:カール・バルト,ユルゲン・モルトマン
- 発表:テゼ共同体,特にブラザー・ロジェとM.トゥリアン
- 講義:ローマ・カトリック教会におけるエキュメニカル神学のこれから(特に教会のシノダリティとの関係の中で)
教科書
必要に応じて授業内で紹介します。
参考書
必要に応じて授業内で紹介します。